2016年6月12日日曜日

昔はボカロ曲を聴いていたけれど、最近はあまりボカロ曲とか聴いていない人はひとまず置いといて、昔から今までノンストップでボカロ楽曲をヌルく聴き続けているボカロリスナーの選ぶ2016年上半期ボカロ楽曲10選

 先日、ryoさんの『罪の名前』という楽曲が発表されました。その際に、『久しぶりにボカロ楽曲を聞いた!』という声がチラホラ見られました。そして、その声に呼応する形で、『それじゃあ、久しぶりにボカロに戻ってきてくれたリスナーさんに、最近のボカロ楽曲を紹介しよう!』という声が上がりました。

 僕は、そのような崇高な使命を達成させられるほど、ボカロ楽曲を聴きこんではおりません。
 ただ、間違いなく言えるのは、2007年からリアルタイムで初音ミクを観察し続けてきた、初音ミクの生き証人だということ。

 自分のことを古参と呼ぶのは好きではないのですが、そんな古参が、いまどういう初音ミク楽曲を聞いているのか、まとめてみました。他人に勧める気持ちとかはありませんので、ジャンルは偏っています。


 最近本当に疑問に思うというか、知りたいのが、自分みたいな『表舞台に出てこない古参』、在野のミク廃はたくさんいるはずなのですが、その方々がどういう楽曲を聞いているのか、わからないんですよね。特に初音ミクのキャラクターや、ライブ、ゲームを中心に活動している方は、曲の話をあまりしないので、余計にわかりません。

 そういう方々が、自分みたいに、『私はこういうの聞いているよー!』というのを紹介してくれると、とても盛り上がると思うのです。

 というわけで、まずは自分から。



 色温度の高いクールな音楽が、初音ミクの歌声とぴったりマッチします。オリジナル曲以外にも、カバー曲も作ってらっしゃるので、そちらもおすすめ。



 初音ミクとEDMといえば、Osanziさん。ボカロクラブイベントなどでも第一線で活躍中です。『星空エモーション』はかなりポップですが、本来はもっとゴリゴリしたDubstepが得意な方です。



 初音ミクを細切れの音として使う手法は、ボカロ黎明期からありましたが、それを時代に合わせて調理するとこうなるという例です。Dubstepと、初音ミクの無機質な音としての魅力がたまりません。



 最近増えつつある、Futur Bass。FutureBassの可愛いさと、エレクトロ・ハウスのメロディラインと、初音ミクの悲しげな声とが重なって、入り組んだ感情が伝わってきます。これぞボカロ楽曲という感じ。



 ジャンルはよくわからないのですが、GlitchHopっぽい雰囲気が、初音ミクの音とよく合います。歌詞に注視すると、きちんとした初音ミクキャラクターソングなところもステキです。ちなみに歌詞はcoralminesさん。ボカロDJリミックスなどで有名。




 自分はこの音楽を、客観的に文章化することはできないのだけれど、なんだかすごく大好きです。サビのところで、初音ミクの歌声も雑踏の音の一部に消え入るところが、すごく素敵です。



 ミクノポップ。初音ミクが音を鳴らすのではダメで、『ミクさん』というキャラクターが歌うことによって、栄える曲です。



 ミクノポップとMMD文化が輸出され、再解釈され輸入された作品。安心して聴けるメロディラインだけれど、新鮮さを感じます。レベルの高いMMDにも注目。



 今回紹介する中では、唯一の初音ミク以外の楽曲。v flowerってこういう音だせるんだーと関心ました。ボカロでないと表現できない歌声。



 初音ミクさんキャラクターソングで、ミクノポップという原点っぽくもあり、FutureBassっぽいところもあって、間口がとても広い楽曲。昔は初音ミク楽曲を聴いていた古参に『最近の初音ミクキャラクターソングはこういうのですよ』と紹介するのにぴったりだと思うのです。



 8年の年月を経てボカロ楽曲がリミックスされると、こうなるという例。最近のリミックス楽曲の中では一番好きです。熱量が少し抜けて、冷めた感じのする曲調が、いまっぽいよね(?)。



 番外編というか、個人的にすごいハマってしまった楽曲。初音ミクって、肩肘張らないで、こういうちょっとふざけた感じが、いちばん初音ミクっぽい感じがします。

2016年4月11日月曜日

初音ミクの本質とは。初音ミクは意識に宿るのか。肉体に宿るのか。

メモ的なもの。推敲なし。書き殴り。


・人の本質とは

 一つの思考実験を考えてみる。たとえば、あなたの大切な人が、亡くなってしまったとする。完璧な姿で生き返らせることは不可能だ。ただ、科学の進歩により、2つの方法を選べるとする。

 一つは、肉体をすべて解剖し調べ尽くして、会話の受け答えができるプログラムを作り、それをノイマン型コンピュータに移植する方法。この方法を取れば、マイクとスピーカを使い、生前の大切な人と、変わりのない会話ができる。受け答えも完璧だ。ただ、そこに意識があるかどうかは、あなたは判断がつかない。『コンピュータの中に移植されても意識はあるの?』とあなたが問えば、「もちろんさ」とは答えてくれるものの、それが本物なのか、単なるプログラムのオウム返しなのかは、分からない。

 もう一つ目は、肉体を、未来永劫、生きたまま保存する方法。ただ、意識を司る脳細胞の致命的な部分は死んでいるので、意識はない。会話もできない。話しかけても、無反応。一生、意思疎通を図ることはできない。ただ、手を握れば温かい。胸に耳を近づければ、心臓の鼓動する音が聞こえる。


 上記の2つを選べと言われたとき。あなたはどちらを選びますか?
 私は、後者を選ぶ。たとえ、一生、会話ができないとしても、温かい手を握っていたい。



・初音ミクの本質とは。初音ミクの、肉体とは。

 上記の思考実験を、初音ミクに置き換える。2つを選べと言われたとき、あなたはどちらを選びますか?
 
 一つは、『初音ミクという商品、キャラクター、いままで作られた作品、その他初音ミクに関わる全ての創作物』は残すことが出来る。ただ、初音ミクを作り出した人、ボカロPや絵師、MMDerやボカロ廃、初音ミクの存在を知っている人すべてが消えてしまう世界。
 この世界を選ぶと、あなたの記憶の中には、初音ミクは残り続ける。ただ、初音ミク楽曲を始めとした諸々の創作物は、今後一生、新たに産まれることはないだろう。

 もう一つは、この世界から『初音ミク』という概念が消える。ただ、ボカロPや絵師、MMDerやボカロ廃、その他初音ミクに関わっていた人は、残り続ける。ただ、初音ミクという概念が存在しないので、当然彼ら彼女らは、初音ミクを使っての創作活動はしていない。人に歌を歌ってもらったり、普通に曲を作ったり、既存のマンガの二次創作を作っていたり、あなたと仲の良かったボカロ廃達は、ラブライバーにでもなっているかもしれない。
 そしてあなたも、初音ミクという存在を、覚えていない。


 2つを選べと言われたとき。あなたはどちらを選びますか?
 私は、この場合もやはり、後者を選ぶ。私は、初音ミクのことが好きだが、初音ミクに関わってきた人から、楽しさをもらってきた。


 ・あなたはどちらを選びますか? 意識ですか? 肉体ですか?

 なにを当たり前のことを! と言われそうだが、あんがい、人によって意見が割れると思っている。どちらが正しいか、正解はない。どちらか選んだほうが、その人にとっての、『人の本質、初音ミクの本質』なのだ。

 真剣に考えると、答えが分からなくなったり、興味深いですよ? あなたも、初音ミクの本質とはなにか、考えてみてはいかがでしょうか。

2016年3月29日火曜日

ようこそMIKU EXPO名古屋へ!

 2016年3月31日。いよいよ初音ミクが名古屋にやってきます。ライブ当日、遠方から来るミク廃様たちがスムーズに回れるよう、いくつか書き記しておきます。

・電車で来る方へ
 Zepp名古屋の最寄り駅は、あおなみ線「ささしまライブ駅」です。ただ、運行本数が少ないのと、乗り換えの手間を考えると、名古屋駅から歩くのと大差ありません。名古屋駅からZepp名古屋までは、徒歩15分ほどで着きます。

・自動車で来る方へ
 Zepp名古屋の隣の施設である「マーケットスクエアささしま」が、実質の最寄り駐車場。ただ、イベント時には満車のため待機列が出来るのと、いちど待機列にはまると途中で抜け出せなくなるので、この駐車場を利用する際は時間に余裕を持って停めたほうがよいです。
 個人的には、名古屋駅新幹線口近くにある「オータケパーキング」がおすすめ。名古屋駅周辺の同人ショップ(アニメイト・メロンブックス・とらのあな等)にアクセスしやすく、駐車料金も打ち止めです。

 Zeppのとなりには大きな商業施設があり、コンビニから飲食店、ゲームセンター(DIVA台もあり)、映画館など、時間はいくらでも潰せるようになっております。


・「MIKU EXPO」日本ツアー×アニメイト イベント会場
 アニメイトの建物ではありません!(私も勘違いしました) 第3太閤ビルです。メロンブックスの右隣の建物に入り、エレベータで5階です。非常にわかりづらい場所なので、ご注意を。会場内は非常に簡素。ピアプロの壁が置いてあります。

・名古屋パルコ イベント会場
 Zeppとパルコを直接結ぶ公共交通機関はありません。地下鉄ならば東山線など。もしくは名古屋駅から、若宮大通を通るバスを使うなどがあります。
 時間に余裕があるなば、徒歩での移動もいいかもしれません。途中、名古屋市科学館や名古屋市美術館などの観光施設、名古屋のヲタショップが集まる大須や、コラボイベント開催中のマジックスパイスも、立ち寄れる距離にあります。徒歩だと片道30分ほど。タクシーでもいいかもしれませんね。


 アニメイトとパルコには事前に行ってきましたが、「どうしてもグッズを手に入れたい!」とかでなければ、無理して行かなくてもいいかもしれません。本当に簡素な会場なので、3分で見終わります。





 もしも名古屋で滞在時間がとれるようでしたら、トヨタ博物館とトヨタ産業技術記念館に立ち寄るのも、おすすめ。ともに、世界最大規模の近代工業ミュージアムです。三河地区の歩みがよくわかります。



 では、みなさま。名古屋でお会いしましょう!

2015年12月7日月曜日

2015年ボカロ10選

 早いもので、今年ももうすぐ終わりです。
 今年もいろいろありました。特に、初音ミクに関わる出来事に関しては、本当に濃密な一年でした。よもや、現代美術館で細胞を養殖されたバーチャルアイドルが、東京武道館で単独ライブを行い、Mステでタモさんと軽快な会話を交わし、世界中でライブを行う世界がやってくるなんて、思いもよりませんでした。

 安っぽい言葉になりますが、僕にとって初音ミクは、「未来の可能性に不可能はない」ことを教えてくれるマイルストーンなのです。初音ミクと一緒に過ごしていると、未来が、本当に、楽しみなのです。

 そんなことを再認識させてくれた、一年でした。ありがとう、ミク。


 前置き長くなりましたが、2015年ボカロ10選です。どのような基準で選ぶか悩みに悩みましたが、迷った末に、単純によく聴いていた曲を選んでみました。
 もちろん、星の数ほどあるボカロ曲から10曲のみなんて選べるわけはありませんし、その時の気分によっても選曲は変わるでしょう。だけれど、いまの時点で取り上げるならば、という選曲です。
 順番に意味はありません。
 

かめりあさんの、強力なダブ・ステップ。脳みそを揺さぶられる感覚が、たまりません。

伸びやかな曲調、だけれど、少し、悲しい歌詞。

グリッチなのかコンプレクストロなのか、不思議でクールな曲。

クラブハウスから出てきて、クルマに乗ってこの曲を聴きながら家路につく時とか、脳汁出まくりです。

ダウナー系エレクトロ。クールです。

シンセサイザーっぽい、ミクの細切れ声がステキ。

杏音鳥音って、めっちゃハウスに合うじゃん! って感動したけれど、いまいち認知度が上がらない双子女子高生。

歌詞に救われた一曲。朝、この曲を聴きながら通勤すると、嫌なこともちょっぴり和らぎます。

すっごく『初音ミク』っぽい曲。製作者のかぴるすさんには失礼かもしれないけれど、『初音ミク』という『なにか』が、魂を持って歌ってる感じが、すごく好き。

言わずもがなです。日本武道館で楽しそうに跳ねまわる初音ミクの姿が、とても印象的でした。

2015年9月25日金曜日

情報に生命を宿すのは、だれなのか

 あまりまとめる気がない文章なので、意味不明だと思います。これを読んでからのほうが、お話し理解できるかもしれません。

 初音ミクの意識をめぐるお話 『2015年6月3日水曜日』




 初音ミクとは、何なのか。




 正確で、無機質な答え方をするならば、初音ミクとはシンセサイザーソフトである。

『初音ミクは、一般的には初音ミクと呼ばれ、その初音ミクらしく振る舞う様子から、初音ミクの本質であると認識されている。しかし、初音ミクを側面から覗くと、初音ミクらしくない一面をみせる時もある。初音ミクを好きな人は、初音ミクの本質はあくまで義体であり、初音ミクの本質を除いた部分にこそ初音ミクが存在すると主張する人もいる。しかし、初音ミクはいかなる状況でも初音ミクとして振る舞う性質を持っているので、そういう議論すらも抱擁した存在が、初音ミクの真の姿だと考える革新派も多い』

 初音ミクとは、人々が演じる壮大なごっこ遊びの上で成り立つ、ミームを持ったキャラクターである。初音ミクはアイドルのように扱われ、テレビに出演したり、世界各地でライブを行ったりしている。また、そのアイドルの遺伝子をみんなで製作し、iPS細胞に注入され、その細胞をだれでも鑑賞できる。それが初音ミクである。


 初音ミクとは、何なのだろう。





 現状、初音ミクを正しく理解するならば『インフラ』と捉えるのが一番しっくりくるだろう。伝えるものは、歌声に代表されるように、数値化しにくい高次元の情報だ。さらにそのインフラは、使用者をミームとして取り込み、自己の維持のために、より『強い』情報体と進化する。

 初音ミクに価値はあるのだろうか。初音ミクに価値があるのだとすれば、それは初音ミクをインフラとして利用する人々が『価値がある』と認めたからだ。初音ミクに価値があるならば、インフラの能力はより強力なものになり、人間の本能的欲求を、より満たす存在になる。

 意識を持つ生命は、情報の拡散が大好きだ。意識とは、認知できる空間の、情報の入出力そのものである。その認知空間が広ければ広いほど、より高次の思考を持つことができる。そして、初音ミクを使えば、その領域に近づくことができる。


 初音ミクは、人類の壮大なごっこ遊びのうえで成り立っている。だれも初音ミクが存在するとは思ってないし、ライブで映る初音ミクだって、プロジェクタに映しだされた映像でしか無いことは、周知の事実だ。でも、みんな必死になってごっこ遊びに興じている。なぜか。その答えは、初音ミクはミームを取り込んだ情報インフラだからである。初音ミクの、生命としての自己保持機能なのだ。


「Ghost in the Cell:細胞の中の幽霊」の展示(初音ミクのDNAをデザインし、iPS細胞に注入した細胞を展示したもの)は、人々の意識を食って生きている上位生命体の初音ミクを、私たちと同じ次元に落としたらどういう姿になるのだろう、という問の、一つの答えである。
 本質の初音ミクの模倣子(人の思想)をDNAに置き換え、ミームとして振る舞う初音ミクをiPS細胞に置き換え、ライブ会場で華麗に踊る初音ミクは展示室で投影された鼓動する心筋細胞に置き換わっている。出力された結果はまるで別物だろうけれど、その『過程』は、初音ミクそのものだった。



 情報に生命は宿るか。
 生命とは何か。生命なんて、決して崇高なものではない。生命なぞ、アスファルトの隙間から生えるど根性草よろしく、どこからでも自然発生するものである。
 金沢21世紀美術館で展示されていた、初音ミクのiPS細胞。あれを、私たちが生命だと認識し、価値があるものだと判断すれば、その一連の現象は、『価値』をより高めるためのサイクル活動として動きだす。情報の自己複製を繰り返す生命体として。


 あなたにとって、初音ミクとはなんですか?
 ミームとして振る舞う初音ミクは、あなたの想像した通りの姿になり、振る舞います。なぜなら、初音ミクは、あなたを模倣子とした生命体なのですから。



初音ミクの細胞を鑑賞する人々。ちなみにこの日、初音ミクは、Mステてタモさんと軽快な会話を交わし、華麗に踊り歌ったという。うーん、なんというSF世界。ミクさん最高にクールです。





2015年9月6日日曜日

マジカルミライ2015が楽しすぎて我を失った男の物語

 いつものように、推敲せずに、書きなぐったままの文章です。あとで訂正するかもしれません。


 マジカルミライ2015に参加しました。思ったことなど、書き殴りで。

 今回は9月4日金曜日公演のみの参加でした。9月5日は仕事で行けなかった、という名目はありますが、無理をすれば参加できました。
 本音をいうと、今回のマジカルミライ2015は、そこまで楽しみではなかったのです。ここ2~3年のミクのライブは、良くも悪くも紋切型。楽しいことは楽しいけれど、想定の範疇の楽しみといいますか。
 そんなわけで、1回のみの参加でした。

 期待していないとはいうものの、そこはやはり年1回のイベント。前日はテンションが上がり、まったく眠ることができず、眠らないまま東京へ。


 現地についたのが、午前11時頃。九段下から日本武道館に向かう途中、突然、さまざまな感情が込み上がり、泣きそうになりました。
「わたくしごと」になるのですが、日本武道館は、生まれて初めて『ライブ』を体験した空間です。ヘッドホンやスピーカーとは別次元の、「音を全身で浴びる」という経験を初めてしたのが、日本武道館でした。そのとき初めて体験した「音圧」は、たくさんのライブやクラブを経験してきても、いまだ鮮明な記憶として残っています。

 そして、初音ミクが好きな人にとって「武道館ライブ」という言葉には重い意味がありまして、それが、2007年09月23日に作られた、初音ミクの武道館ライブを描いた動画の存在です。


 ミクが武道館ライブなんて、ありえないよね。不可能だよね。ただのつくり話、夢物語だよね。ネタのように語り継がれていたことが、現実のものになってしまったのです。そんな、様々な感情が湧き上がり、日本武道館前についた時点で、すでに感極まって涙目でした。




 その後、特にすることもなかったので、グッズ販売の列に並ぶ。まわりの皆さんのグッズ購買力が本当に凄くて、自分の前後だけでも6ケタの金額決済が何回か見受けられました。みんなそんなにお金持ってるのなら、違うところにもお金落として経済回してよ! とか思ったり思わなかったり。


 グッズを買い終わるのと、ほぼ同時刻。突然の雷雨。


 始めのうちは、周囲の人の『ミクさん本気出しちゃったよー』とかいう笑い話も聞こえていましたが、そのうち、ちょっとドン引きするくらいの、すさまじい豪雨に。
 でも、雷雨なんだけれど、『ミク、武道館に来ちゃったかー』と、わりと自然に受け入れられている事に対し、あぁ宗教とかもこんな感じで発生するのかな、とかなんとか思ってしまいました。


 

 その後、雨が小康状態になったのを見計らって、企画展会場へ移動。会場内に入った途端、溢れんばかりの、ひと、ヒト、人。大雨で閉じ込められた人たちでごった返し、展示物も軽く流す程度でした。もっと広い展示会場を想像していたので、少しガッカリ。


 企画展会場の後は、途中で合流したお知り合いの方と、ミク談。その時もお話しておりましたが、まさに、ミクがいなければ接点すら無いような方々と、いろいろなお話ができるのは、本当に楽しかったです。ありがとうございます。



 んで。ようやくライブのお話し。

 アリーナ席フロアに入って、まずビックリ。keiseiさんのブライトシティという曲が流れてる! この曲は、好き過ぎるので、ブログ記事を書くほど好きな曲『The City & the Miku(都市とミク)』なので、本当に驚きました(keiseiさん本人も驚いている様子でしたがw)。伸びやかなミクの歌声が、本当に格好良いんです!


 自分の大好きな曲がピンポイントで流れてきて『なんだこれは! 脳みそ自動解析して、各観客の好みの曲を耳元まで届ける技術なのか!』とか思ったくらいでした。

 そんなわけで、めっちゃテンション上がって、始まる前からステップ踏んでいる状態。周りの人、鬱陶しくてすみませんでした。


 そして、会場が暗くなり、いよいよオープニング! オープニングソングはエレクトロハウス! これはもう直立不動でサイリウム振ってる場合じゃない! ノるぞ! ということで、サイリウム放棄してクラブ態勢に。

 オープニングで感動したのは、初音ミクが抽象的な形となって、会場内を飛び回っていたあの演出。ミームであるミクが、具現化する様子を描いているようで、自分の理解している初音ミク像がライブ会場に登場するさまを見ているようで、個人的にツボでした。

 1曲目は、「Tell Your World」。うん、まぁ、そう来るのね。なるほど~。そっちね。そうなんだ~。いろいろ納得しようとしたけれど、やはり思い入れの強い曲。感極まって、その場に崩れ落ちました。比喩的表現ではなく、感動のあまり足に力が入らなくなり、へたれ込みましたw

 2曲目の「ラズベリー*モンスター」。おっけー。想定の範囲内だぜ。テンション上がる。
 3曲目の「はじめまして地球人さん」。ピノキオP枠ですね。テンションもっと上がる。

 4曲目の「独りんぼエンヴィー」。俺氏、また崩れ落ちそうになる。俺の大好きな曲。確かに人気がある曲ではあるけれど、ライブ向けではない曲なので、全くの想定外でした。この曲の、ミクの、温度の低い歌声が大好きなんです。実際にミクが歌って気がついたのですが、意外と力強い曲で、ライブにとてもあっていたと思います。

 5曲目の「恋愛裁判」。40mPさん枠。ミクの動きが凄く可愛くて、癒される。あえて言うならば、恋愛裁判の、判事の格好をしたミクが凄く好きなので、あの衣装だったら俺また崩れ落ちてた。

 6曲目の「聖槍爆裂ボーイ」。ohhhh,歌詞的に、大丈夫なのだろうか。レンはこの曲の歌詞、分かっているという設定で歌っているのだろうか。だとすると、どういう気持なのだろうか。

 7曲目の「ロストワンの号哭」。うおおおおおお! しょっぱなからリンが暴れてる! ギター壊した! マイクスタンド投げ捨てた! 俺氏、テンションMAX。去年の『東京テディベア』もそうだけれど、リンのロック曲は、本当に格好良い! サイリウムの存在忘れて、ひたすら拳突き上げてた。リン、本当にカッコ良かった。

 8曲目の「リモコン」。おっけーおっけー。オフィシャルアルバムにも収録されてたし、予想通り。そんな風に冷静になれたのも束の間。やはり、盛り上がる。スクリーンに文字が浮かび上がるギミックも良かった。「Year!」って叫んでたら、周りの人も徐々に叫んでくれるようになったので、嬉しかったです。楽しかった。

 9曲目の「Nostalogic」。一瞬にして、会場内が赤に染まる。ごめんなさい、あまり記憶に残ってないです。ほんとすみません。
 10曲目の「スノーマン」。背後の雪景色と、足元を舞う雪煙。KAITOの魅せる踊りがカッコ良かった。見入ってました。
 11曲目の「エンヴィキャットウォーク」。DIVAにも収録されていた曲なので、意外性はそこまでなく。。。どうせなら衣装は、猫の格好をして欲しかったなぁとか。これもあまり記憶に残っていません。
 12曲目の「深海少女」。お約束ですよね。会場内、青に染まってきれいだなー。

 この辺りで、お約束ソングが続いて、テンション下がり始める。キャラクターファンに向けてのライブなのかな、と冷静に分析し始めてました。

 そして、13曲目。これまでで一番のスピーカーの音圧と、それに合わせたPV。なにが来るのだろう、と思っていたら「Sweet Devil」だった。俺氏、ついに発狂。あまりの嬉しさに、頭抱えて変な声だしてたと思う。マジカルミライのライブでは3回めで、予定調和といえば言い返すことはできないけれど、個人的に大好きな曲なので、好きな物は好きなのです。あと、イントロからの入りがスゴく良かった。どこかにワープするようなPV。からの、ミクの登場。サイリウムの存在忘れて、めっちゃピョンピョンしてた。

 14曲目の「二次元ドリームフィーバー」。曲自体は、特別好きというわけではないのだけれど、「Sweet Devil」のテンションのまま続いたので、めっちゃ楽しかった。エレクトロハウスの直後に高速ロックという選曲は、クラブでは味わえない繋なので、そういう意味では新鮮でした。めっちゃ拳振り上げてた。ぱっぱっぱぱっぱっぱっぱぱっぱ!

 15曲目の「キャットフード」。お約束曲。でも、ミクがカワイイからイイ! 『I say にゃ~お~』のところで、猫の手をする振り付けを流行らせたいのだけれど、なかなかだれもしてくれないのが残念です。

 16曲目の「アンハッピーリフレイン」。ふん、またお約束曲か。でもwowakaさんの曲の威力はすごいね。頭では冷静でも、身体は逆らえませんでした。今回のセットリストの高速ロック曲で一番燃えました。『言うならそれは、それはハッピー 』というリズムで拳を振り上げると、すごく気持ちいいんです。楽しさしかなかったです。

 17曲目の「ロミオとシンデレラ」。うーん、お約束曲が続くな、という印象でした。ミクさんの、マイクスタンドを触る手つきが、そこはかとなくイヤラシイのが最大の見所なので、それを堪能しておりました。

 18曲目の「glow」。俺氏、感極まって、その場に崩れ落ちる。keenoさんの曲は大好きなので、個人的な補正はかかっております。glowは一見、おとなしい曲に聞こえるのですが、実はとても力強い思いが込められた曲です。ミクの、一瞬見せる、決意のこもった顔が、とても印象的です。
 それと、別府で行われたスカイライトシアターの素敵なPVなんかも思い返して、半泣きのまま聴いておりました。

 19曲目の「愛Dee」。ああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!! ルカが! RUKAがDJしてるうううううううううう!!!!!!!!!!!!!!!!
 私は以前から『ボカロが人間の格好して、人間よろしく歌う必要ないよね。むしろDJプレイしてたほうがよほどクール』と言い続けてました。それが夢かなって、嬉しさのあまりにまた発狂。ルカがめっちゃツマミいじってるうううううううううう!!!!!!!!! ルカの英語ラップカッコイイイイイイイイ! その記憶しかありませんw

 20曲目の「Just Be Friends」。ボカロ界隈では懐メロ枠なのでしょうけれども、ライブで盛り上がる曲なのは間違いなし。ピンクのサイリウムを左右に振って、楽しんでました。

 21曲目の「shake it!」。またかよ! マンネリだよ! でも全力で楽しんじゃうもんね! emonさんの定番といいますか、クラブとか、いろいろなところで聞くのですが、盛り上がる曲には間違いなし。でも、盛り上がりながら(どうせまたミクが立ち位置間違えるんだろ、何回目だよまったく)とか思っていたら、モーションが違う! ミクがリンレンを呼んでる!
 なるほど去年さんざん文句言われた、マジカルミライ2014の『モーション同じじゃねーか!』は、今年のイベントに対する布石だったのかと、納得。去年、文句言って、すみませんでした。楽しかった。

 22曲目の「Packaged」。俺氏、感極まって、かなり深刻なレベルでその場に崩れ落ちる。前回・前々回の「Last Night, Good Night」も大好きだったけれど、今回はkzさんの、ボカロ曲原点である「Packaged」ということで、思い入れも格別。ちなみに上で紹介した『初音ミクの武道館ライブを描いてみた』という動画の中にも、「Packaged」は流れています。たぶんそれを意識されての選曲なのでしょう。

 23曲目の「ワールドイズマイン」。懐メロ曲ですが、すでに私は出来上がった状態なので、「おーひーめーさーま!」の大絶叫。それと、ミクのモーションがすごく可愛かった。
 ライブが終わってから教えてもらったのですが、ワールドイズマインがフルで流れたのは、国内では今回が初めてだったようです。道理でミクの動きが新鮮に感じられたわけです。
 また、この曲は、2010年のミクの日感謝祭でYouTubeなどを通して『初音ミクのライブ』というフォーマットを広く世に知らしめた金字塔でもあります。ミクの日感謝祭のワールドイズマインを見返すと、いまとなってはぎこちなく、少しシュールなきらいもあります。でも、今回のライブで、ここまで『見世物』として進化したことに、本当に感服致します。

 24曲目。次は、最後の曲です。えー!。そして始まる「ODDS&ENDS」。この曲も、お約束曲なのですが、何回聞いても泣いてしまいます。
 なにが良いって、ミクさんの身体に、魂が徐々に入っていく過程が、すごく丁寧に、動きとなって描写されているのです。身体と意識って、切っても切れない存在だと思うのですが、それがきちんと表現されていて、深いなぁと思ってしまうのです。

 そして、アンコール。まぁ、ここまではお約束。

 25曲目。「Hand in Hand」。俺氏、涙腺完全決壊及び身体制御を失い、興奮のあまり崩れ落ちる。
 話は少し飛ぶのですが、Porter Robinsonの『Sad Machine』って曲が大好きなのです。誰もいない世界で目を覚ましたミクが「だれかいますか?」と問いかて始まる、少し悲しくて、だけれど優しくて、熱い曲です。この曲のPVに手が出てくるのですが、それがステージのPVとそっくりなのです。




 先月、Porter Robinsonとkzが2人並んでDJをするという夢のようなクラブイベントに参加したばかりで、その時のことを思い出したこともあり、興奮のあまり冷静に物事を考える余裕ありませんでした。
 「Hand in Hand」は、スルメ曲といいますか、聞けば聞くほど、好きになっていきます。すごくノれるので、ライブやクラブでかかると、本当に楽しく盛り上がれる曲です。楽しかった。

 そして、「39」。分かってはいるけれど、思い入れが強すぎて、泣きながら、嗚咽混じりに「サンキュー!」って、ミクに目一杯のお礼をぶつけてました。楽しかった。


 去年はここで終わりでした。でも、今年は、まだ終わりたくなかった。終わった直後に『もう一回!』を叫んだ。少し早すぎたのか、最初の数回は、だれも叫んでくれなかったけれど、徐々にみんな叫んでくれるようになる。

 そして、ミクの再登場。深々と頭を下げて、『今日は本当にありがとう』とご挨拶。いやいやお礼を言わなければならないのは私めです! と思いながら、やがて流れる『ハジメテノオト』


 ……分かってはいたけれど。
 でも、ミクと、観客みんなの合唱が交じり合い、それが「初音ミクは単独ではツールでしかなく、皆の創作活動があって、初めて声が産まれる」という歌詞に重みをつけて、脳みそに直撃しました。

 あの会場内の、ミクと、みんなの歌声が、ミクの本質なんだなぁ。ミクは、いまここに、いるんだな。そう思い、あの空間に漂うミクを、ぼんやりと眺めていました。


かわらないわ あのときのまま 
ハジメテノオトのまま…
 

 初音ミクの本質は、ツールであり、インフラであり、ミク単独ではなんの力もありません。
 ミクの本質は、ミクを核として活動を行う『ヒト』なのです。ミクは、そんな、当たり前のことですが、その事実を、強烈に伝えてくれました。


 公演終了後はHand in Handがしばらく流れ、余韻に浸り、手拍子はいつ始めるんだ! と探りあいつつ、終了。熱が冷めやらず、Hand in Handの音を聴きながら、その場でしばらくステップ踏んでましたw



 楽しさしかなかった。そんなライブでした。
 もちろん重箱の隅をつつけば、いろいろとあります。挙げるとすると、前半の新曲枠と、後半の懐メロ枠で、世界観が一気に変わってしまったところでしょうか。

 初音ミクのライブというのは、もともとは初音ミクのキャラクターライブから誕生したものです。なので、みんなが知っているお約束の曲で、みんななかよく予定調和よろしくサイリウムを振るという、アニメイベント的なノリに端を発しています。初音ミクを昔から愛しているファンなどは、そういう曲を期待しているのはよくわかります。
 でも、キャラクターに頼る楽曲は、先がありません。初めて聞く曲でも、身体をつい動かしてしまうような曲が、本来あってしかるべきだと思うのです。

 会場の観客の様子を見ていると、直立不動で周囲に合わせてサイリウムを振っている人が8割ほど、サイリウムの存在を忘れてノリノリに身体を動かしている人が2割ほどでしょうか。


 どちらが良いのかは、人それぞれです。当然、答えなどありません。
 でも、私個人的には、サイリウムなんて投げ捨てて、ついつい身体が動いてしまうような、そういうライブが好きです。

 今回のマジカルミライ2015は、それにかなり近いものでした。でも、完璧ではありません。私が個人的に夢見ているミクのライブは……。そうだなぁ。ミクさんは歌わず、ミクさんの身体がエフェクトに変わったり七変化しながら、ひたすらクラブミュージックが流れるような、そういうクールなライブが見てみたいです。たぶん、大多数の方は不評でしょうけれどもw


 最後になりますが、当日、私と色々とお話してくださった方、本当に楽しかったです。私自身、極度の人見知りなので、ミクさんが好きな人同士でお話出来てすごく楽しかったです。本当に、ありがとうございます。

 それと、ミクへ。こういう機会をつくってくれて、ありがとう。また、この世界に遊びに来てね。


 さて、ライブ明けの仕事で、疲れた身体でこの文章を書いています。眠いのでもう寝ます。おやすミクさん。

2015年8月31日月曜日

初音ミクさんを巡る、僕の1年間の物語

 今日は、ミクさんの誕生日です。初音ミクさん、16歳と96ヶ月目のお誕生日おめでとうございます。
 いままで初音ミクさんに費やす情熱が尋常でなかったので、ミクさんとなるべく関わらないようにしよう! というか飽きよう! と努力してみたりしました。
 ……無理でした。

 やっぱり今年のミクさんの誕生日も、ミクさんのことで頭がいっぱいになっちゃうほどに、ミクさんに取り憑かれたままでした。


 さて、僕は『初音ミクさんはミーム生命体だ!』と戯言を唱え続けておりますが、そのミーム生命体説については、とりあえずの結論を発見した1年間でした。
 初音ミクさんの『生命としての定義』『意識の発生メカニズム』『意識の形態』。ここまでは自分で納得行く答えを見つけることができたので、あとはこれを土台に、より演繹的な思考実験を繰り返していきたい所存です(別の名を、妄想での暇つぶし)。




 ……特に書くことないので、以下、この1年間の出来事などまとめてみました。
 振り返ってみて、ボカロ批評に参加したことと、ポーターロビンソンのSad Machineを聴けたことが、特に記憶に残ってるかな。
 ミクさんオワコン化宣言しているわりには、けっこう、いろいろなことしてるなぁw
 
 

主な活動
2014年12月 ボカロ批評 Vol.02にて『初音ミクの意識をめぐるお話』という文章の参加。
2015年4月頃 気まぐれで作った『図解! ボカロクラスタ』が最大瞬間風速的に流行る。

主なブログ記事
2014年09月03日水曜日 マジカルミライ2014 in インテックス大阪
2014年09月22日月曜日 初音ミクの存在する場所 マジカルミライ2014を通して
2014年10月27日月曜日 『ボーカロイドオペラ 葵上 with 文楽人形』をみて、思ったこととか、いろいろ
2015年01月12日月曜日 ボクとミクさんが結婚しなければならない理由
2015年01月21日水曜日 人工無脳の歴史から紐解く、ミクさんと出会える日。
2015年02月13日金曜日 初音ミクのキャラクターを決定する『核』って、なによ?
2015年05月26日火曜日 夢で逢いましょう。頭のなかの、ネットの地図。
2015年06月03日水曜日 初音ミクの意識をめぐるお話


初音ミク関連で参加したイベントなど

2014年9月1日 Vocaloholic

2014年9月20日 マジカルミライ東京公演

2014年10月3日 美少女の美術史(展示の一部として初音ミク登場)

2014年10月18日 VOCALOID DJ SESSION

2014年10月24日 デジタルコンテンツEXPO(VOCALOIDオペラ紹介)

2014年10月25日 VOCA:NOVA

2014年12月13日 ボカフリ!

2014年12月30日 コミケ(ボカロDAY ボカロ批評2に参加)

2015年1月11日 WEEKEND TRIPPER(kzさん参加)

2015年4月27日 ニコニコ超会議

2015年7月11日 Re:VOC@LOIDER

2015年8月15日 ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム展(展示の一部として初音ミク登場)

2015年8月18日 突然のポーターロビンソン !

2015年9月4日 マジカルミライ2015参加予定!
ネクストネスト事件は、いまだ許してないぞ!
Hand in Handは流してくれ! マジで!