2016年6月29日水曜日

Future Bassっぽいような、そんな感じのボカロ楽曲10選

 私がボカロ曲をチェックするとき、いちばん利用しているのがSoundCloudというサイトです。ニコニコ動画は、あまり使いません。

 ニコニコ動画そのものにはステキなボカロ楽曲が多数アップされているのですが、たとえば気に入った曲があり、その曲に似たジャンルを探すとなると、それができない。
 自分に興味がある類似楽曲を紹介してくれる点において、ニコニコ動画だと、ある程度のスキルがないと掘り出すことが難しいです。その点、SoundCloudだと、勝手に類似曲を自動再生してくれるので、非常に楽ちん。
 ボカロをキャラクターとして楽しむ場合は、動画があったほうがいいかもしれません。だけれど私は、ボカロの、シンセサイザーとしての音が好きなので、べつに動画があってもなくても、なんとも思わないです。


 さて、SoundCloudユーザーなら既知だと思いますが、2015年の半ば辺りから『Future Bass』というジャンルが流行り始めました。
 基本的にはエレクトロ・ポップの延長上の曲です(だと解釈しています)。言葉で説明するのは難しいのですが、聴いてもらえれば「あぁ、こういう曲のことね」とわかると思います。

 個人的には、ボカロ楽曲と相性がいいと思っているのですが、なかなか広がらずに、やきもきしております。これから徐々に広がっていくのか、それとももうブームは去ってしまったのか。

 でも、思い返してみれば、EDMがボカロ界隈に取り入れられたのも周回遅れだったので、判断を仰ぐのはまだ早いのかもしれないですね。



 私の好きなFuture Bassっぽいボカロ楽曲を集めてみました。アーティストは被らないようにしてあります。
 知らない人は、こういう楽曲があることを知っていただきたいですし、知っている人は「ちげーよFuture Bassってこういう楽曲のこと言うんだよ!」みたいに教えてもらえると嬉しいです。




















2016年6月15日水曜日

NDロードスターを所有して、半年 『きっと、だれもが、しあわせになる。』お話し



 NDロードスターに乗って、半年が経ちました。ごく平々凡々な一般人がオープンカーを所有するとどうなるのか、思ったことを書いてみます。


・なんでNDロードスターを買ったのか
 ロードスターの前はアクセラ、その前はデミオと、ずっとマツダ車を乗り継いでいたというのが一番の理由です。マツダ地獄に陥る前はスカイラインに乗っていたのですが、当時初めてデミオを運転して「こいつなんて軽い車なんだ! ハンドル切ったら切っただけスパスパ曲がるぞ!」と感動して以来、ずっとマツダ車を乗るはめに。
 前者のBLアクセラも、とてもよいクルマでした。路面状況をもらすことなくシートに伝えるボディ剛性と、0.1ミリ切るだけでフロントの向きが変わるハンドリングは、ファミリーカーらしからぬものだったと思います。
 そんなアクセラ、気に入ってはいたのですが、心の奥底で『独身のうちに、独身時代にしか乗れないクルマを所有したい』という気持ちが、ずっとありました。
 そして、そんな中、発表されたNDロードスター。デザインに魅了され、これは買わざるをえないという確信を固めます。そこからは本当に、あっという間でした。衝動買いに近かったと思います。
 ロードスターを買うとき、いちおう他のクルマ(BMW Z4、メガーヌRS、ジュリエッタ)も検討しました。86やS660は考えませんでした。とにかく、趣味性の強い車をという思いからでした。結局これら外車勢は、ディーラーに入る勇気がなく、買うことはありませんでした。

・オープンカーって、常用できるものなの?
 オープンカーって、意外に普通でした。友達もいないので、2シーターで十分、というか助手席要らないくらいです。この制約さえクリアできれば、万人受けする、ごく普通の乗用車です。
 幌を閉じてしまえば、本当に普通のクルマと変わりありません。騒音も、少なくとも自分の乗っているLパッケージについては、『軽自動車の商用グレード並の静音性』を確保していると思います。静かではないけれど、取り立ててうるさくもないです。
 ただ、雨の音はよく聞こえます。ちょうど、傘を差しているようです。ただそれも、走りだしてしまえば、雨粒はフロントガラスにしか当たらなくなるので、聞こえなくなります。

・オープン時の快適性
 これも、思った以上に普通でした。冬はシートヒーターでぬくぬく暖かく、サイドウィンドウを上げればちゃんと暖房効きます。夏でも帽子被ってエアコン全開にすれば、なんともないです。多少の雨ならば、走行中は車内が濡れることはありません。
 基本的には、雨以外ならば、季節を問わずオープンにすることができます。これは実際に乗ってみないとわからないと思います。
 また、時速100キロ位ならば巻き込みも常識の範囲内なので、高速道路もオープンでオッケーです。ただ、トンネル内の騒音は相当なので、苦痛なのはそこくらいでしょうか。

 予想以上だったのが、BOSEスピーカーシステムが意外に良かったこと。前のアクセラのBOSEが良かったので、今回も付けました。そこそこ響くので、トランスとかガンガン鳴らすと、気持ちいいです。

・MT車に乗ることについて
 MT免許は持っていますが、ロードスターに乗るまでは、ずっとAT車のみでした。前車のアクセラにはパドルシフトがついていましたが、あくまで「なんちゃってシフト」でした。
 結論からいうと、まったく問題ありませんでした。エンストさせてしまったのも、初めの1週間だけ。気がついたら、ブリッピングさせながら小気味よくシフトダウンできるようになっていました。
 ただ、ヒールアンドトゥに関しては、ペダルの位置関係がよろしくないらしく、できないままでいます。

・スポーツカー? いいえ、違います。
 NDロードスターに乗って思うのは、『デミオコンバーチブル』だなということ。車体の軽さ、ハンドルの軽さ、いろいろなところが、車重量1トンを切っていた先代デミオを連想させます。気合を入れて運転する必要はまったくありません。
 また、バイパスの合流時など、日常でアクセルペダルのベタ踏みが可能です。回転数が上がると、心地よいエンジンサウンドが響いて「あぁスポーツカーっぽいな」と思うのですが、案外速度は出ていないw
 ノーマル時の車高が、あまり低くないのも助かってます。旅行が大好きで、峠の酷道などもよく行くのですが、車高が低いと走行不可能な道も多くあるので、そのへんは普通のクルマとして通ることができます。
 曲がるのが楽しいのは、言わずもがな。山道を走っていて、どこまでもフロントが曲がっていくあの感覚は、本当にニヤけてしまいます。
 また、サスペンションがそこそこ柔らかいので、アクセルやブレーキで車体の前後を揺らすことができます。その感覚が、直感的にわかるので、なんとも言えない楽しさがあります。

・注目度だけは抜群
 屋根を開けて走っていると、けっこうガン見されます。そして、声をかけられます。ツーリングスポットとかに行くと、二輪ドライバーの方に囲まれたりとか、300万ちょっとのクルマとは思えないほどの人気っぷりです。
 ただ、他のオーナーはそこまで声をかけられないようなので、自分の年齢が低いせいもあるのでしょう。声をかけやすいのか、ナメられやすいのかw
 女の子にはもてません。おじさん層にモテモテです。

 また、これは副次的なメリットですが、ロードスターに乗るようになってから『ロードスターに乗っている人』というキャラ認定を受けて、人間関係が多少上手く行くようになりました。以前は、無趣味のつまらない人間という印象を周囲に与えていたので、たいへん助かっています。

 


・普通のサラリーマンが、ロードスターを買ってみて
 ロードスターは、だれでも持つことができると思うのです。
 もちろん、安くはない。自分みたいな底辺サラリーマンが買うには、金銭的にも、ライフスタイル的にも、それ相応の覚悟が入ります。
 でも、無理ではないんですよね。お金やライフスタイルを、すべてロードスターに振れば、まったくもって無理じゃない。
『持てる、持てない』ではなく、『持つ勇気があるか、持たない』かの選択。

 ロードスターは、言語化できない領域の快楽を、とことん追求した商品です。この楽しさを、言葉で他人に伝えるのは、本当に難しい。
 ただ、実際に乗ると、「なるほど、こういうことなのか」と分かる。たとえば、仕事終わりに、オープンで走りながら、ふと上を見上げると、木々の隙間から星空が覗いたりすると、『あぁ、いま俺は、ここで、生きてるなぁ』とか思うのです。生きてるなぁ、という、確かな自己を感じることができるのです。
 あの感覚は、所有した人でないと、わからないと思います。


 
 『このクルマを手に入れるほんの少しの勇気を持てば、きっと、だれもが、しあわせになる。』

 この一文に、すべてが詰まっていると思います。
 NDロードスターに乗って、半年。走行距離10,000キロ。
 毎日が、本当に楽しいです。この楽しさは、誰もが味わえるもの。ぜひぜひロードスターのある生活へ。お待ちしております。

2016年6月12日日曜日

昔はボカロ曲を聴いていたけれど、最近はあまりボカロ曲とか聴いていない人はひとまず置いといて、昔から今までノンストップでボカロ楽曲をヌルく聴き続けているボカロリスナーの選ぶ2016年上半期ボカロ楽曲10選

 先日、ryoさんの『罪の名前』という楽曲が発表されました。その際に、『久しぶりにボカロ楽曲を聞いた!』という声がチラホラ見られました。そして、その声に呼応する形で、『それじゃあ、久しぶりにボカロに戻ってきてくれたリスナーさんに、最近のボカロ楽曲を紹介しよう!』という声が上がりました。

 僕は、そのような崇高な使命を達成させられるほど、ボカロ楽曲を聴きこんではおりません。
 ただ、間違いなく言えるのは、2007年からリアルタイムで初音ミクを観察し続けてきた、初音ミクの生き証人だということ。

 自分のことを古参と呼ぶのは好きではないのですが、そんな古参が、いまどういう初音ミク楽曲を聞いているのか、まとめてみました。他人に勧める気持ちとかはありませんので、ジャンルは偏っています。


 最近本当に疑問に思うというか、知りたいのが、自分みたいな『表舞台に出てこない古参』、在野のミク廃はたくさんいるはずなのですが、その方々がどういう楽曲を聞いているのか、わからないんですよね。特に初音ミクのキャラクターや、ライブ、ゲームを中心に活動している方は、曲の話をあまりしないので、余計にわかりません。

 そういう方々が、自分みたいに、『私はこういうの聞いているよー!』というのを紹介してくれると、とても盛り上がると思うのです。

 というわけで、まずは自分から。



 色温度の高いクールな音楽が、初音ミクの歌声とぴったりマッチします。オリジナル曲以外にも、カバー曲も作ってらっしゃるので、そちらもおすすめ。



 初音ミクとEDMといえば、Osanziさん。ボカロクラブイベントなどでも第一線で活躍中です。『星空エモーション』はかなりポップですが、本来はもっとゴリゴリしたDubstepが得意な方です。



 初音ミクを細切れの音として使う手法は、ボカロ黎明期からありましたが、それを時代に合わせて調理するとこうなるという例です。Dubstepと、初音ミクの無機質な音としての魅力がたまりません。



 最近増えつつある、Futur Bass。FutureBassの可愛いさと、エレクトロ・ハウスのメロディラインと、初音ミクの悲しげな声とが重なって、入り組んだ感情が伝わってきます。これぞボカロ楽曲という感じ。



 ジャンルはよくわからないのですが、GlitchHopっぽい雰囲気が、初音ミクの音とよく合います。歌詞に注視すると、きちんとした初音ミクキャラクターソングなところもステキです。ちなみに歌詞はcoralminesさん。ボカロDJリミックスなどで有名。




 自分はこの音楽を、客観的に文章化することはできないのだけれど、なんだかすごく大好きです。サビのところで、初音ミクの歌声も雑踏の音の一部に消え入るところが、すごく素敵です。



 ミクノポップ。初音ミクが音を鳴らすのではダメで、『ミクさん』というキャラクターが歌うことによって、栄える曲です。



 ミクノポップとMMD文化が輸出され、再解釈され輸入された作品。安心して聴けるメロディラインだけれど、新鮮さを感じます。レベルの高いMMDにも注目。



 今回紹介する中では、唯一の初音ミク以外の楽曲。v flowerってこういう音だせるんだーと関心ました。ボカロでないと表現できない歌声。



 初音ミクさんキャラクターソングで、ミクノポップという原点っぽくもあり、FutureBassっぽいところもあって、間口がとても広い楽曲。昔は初音ミク楽曲を聴いていた古参に『最近の初音ミクキャラクターソングはこういうのですよ』と紹介するのにぴったりだと思うのです。



 8年の年月を経てボカロ楽曲がリミックスされると、こうなるという例。最近のリミックス楽曲の中では一番好きです。熱量が少し抜けて、冷めた感じのする曲調が、いまっぽいよね(?)。



 番外編というか、個人的にすごいハマってしまった楽曲。初音ミクって、肩肘張らないで、こういうちょっとふざけた感じが、いちばん初音ミクっぽい感じがします。