2013年6月26日水曜日

『GUMI誕生祭2013』簡易レポート

 去る2013年6月26日。株式会社INTERNETさんが主体となり、VOCALOID3『メグッポイド』の発売4周年を祝う『GUMI誕生祭2013』が行われました。その簡単なレポートを。

 私が品川に到着したのは、16時頃。雨風が酷く、品川周辺の駐車場が満車で、開演30分前の到着になってしまった。

 

 会場の『J-SQUARE SHINAGAWA』に着くも、誰もいないし案内もないし、しばしウロウロw 意を決して2階へ上る階段を登ると、こじんまりとした受付があり、一安心。



 会場ホールは、思った以上にこじんまりしていました。人もまばらで、まったり空間。ボカロ関連のイベントにソロで行くと、身内でワ~ギャ~叫んでる集団を少し怖く感じてしまう自分だけれど、今回はそういうこと無さそうなので一安心。

 

 料金は1,000円と、ドリンク代が500円。採算度外視のリーズナブル設定。グッズ販売もあったけれど、買ってる人は少なかった。この会場にきて、ふらっとDTMソフトを買う人がいるのかは知らない。たぶんいるから置いてあるんだろうね。

 

 会場全体の様子。わざとピントずらして。男女比は8:2くらい。コスプレしている人も、何人か。こういうイベントに慣れていないような学生さんもいっぱいいた印象でした。
 開演直後にはもう少し増えたけれど、本当にまったりとした空間だった。まぁ平日の昼間だしね。


 16時30分ちょうどに開演。

 1曲目は『モザイクロール』! これは盛り上がる! 盛り上がる曲だぞ、もりあが……。もりあがらないの? も、もりあがろうよ……。
 そういえば前の日大祭ことGUMIの日大感謝祭もこんなかんじだったな。大人しく鑑賞するのがGUMIファンなのだ。ミク厨のように叫べばなんとかなると思っている連中とは違うのだ。GUMI厨は大人なのだ。これが大人の鑑賞方法なのだろう。たぶん。
 2曲目の『セツナトリップ』、3曲目の『Masked bitcH』とノリの良い曲が続く。会場内の静かなテンションにヒヤヒヤしつつ、俺テンションMAX。

 途中、INTERNET社の歌声合成ソフトウェアが全員登場。個人的にはCULのこれが良かった。


 
 その後、『ぼくらの16bit戦争』『カムパネルラ』『マーメイド』と、俺のために用意されたとしか思えないセトリで、俺超歓喜! 会場はあまり盛り上がってなかったけれど。

 後半にかけては、GUMIさんお得意の高速ロック曲の連続で、盛り上がって終わりました。


 技術的? なことを語ると、投影方法はアミッドP製作のアミッドスクリーンと通常スクリーンの2重投影でした。

 会場の天井には、アミッドスクリーン特有の、巨大GUMIさんが出現w スクリーンが2枚あったので、ボカロと背景の距離感が面白く、結構臨場感がありました。ただ、フレームレイトが10fpsくらいに思えるカクカク感は、本家と比べるとしようがない部分も。ニコ生で見る分にはとても綺麗だけれど、生で見ると、ね。音響も、もう少し低音が響くと良かったかも。


 1,500円しか払ってないのに、ここまで準備してくれた主催者側に、頭が上がりません。GUMIとLilyとCULのカワイイ姿がたくさん見られて、眼福でした。あとガクポさんも。
 色々と手作り感いっぱいで、観客も含め自分たちで盛り上げよう! という当事者意識を強く持ったイベントでした。ミクさんのイベントでは感じられなくなった『参加している楽しみ』がすごくあり、とても楽しかった。


 最後に、セットリストを

モザイクロール
セツナトリップ
Masked bitcH
天鼠ディストレス
迷子の僕に
恋の特急ミラクルメッセンジャー
ワンダホー・ニッポン!
ハッピートラップ
HYBRID
リリリリバーニングナイト
ダンシング☆サムライ
メグメグ☆ファイアーエンドレスナイト
未来時計AM4:30
オコサマハッピーライフ
ぼくらの16BIT戦争
カムパネルラ
マーメイド
シリョクケンサ
告白予行練習
放課後ストライド
ポーカーフェイス
人生リセットボタン
夢地図
地球最後の告白を


 関係者の皆様、楽しいイベントありがとうございました。


2013年6月22日土曜日

(だいたい)週刊・好きなボカロ曲紹介・5回目

2013年上半期のお気に入りボカロ曲

2013年上半期のお気に入りボカロ曲(番外編その2)

日刊・好きなボカロ曲紹介(4日目最終回)



 世の中には、どうしても皆さんに知ってほしい素晴らしいボカロ曲が、幾万とあるんです。だから勝手に曲紹介。

 今日は『sleepless』さんを取り上げます。
 本当に懐が深い方で、ポップ調からロック、エレクトロまでさまざまな曲を作ってらっしゃいます。音作りも面白いのですが、他の特徴を上げるとすると、ボーカロイドの扱いです。ボーカロイドにエフェクトを掛けて音の一部にされる方が多いのですが、sleeplessさんは最近では珍しく、ボーカロイドの歌声が主役の曲作りをされています。初音ミクの音の揺らぎ方・外し方がとても特徴的で、聞いていて、とても心地よいです。

 sleeplessさんの新曲です。とにかくクールなミクトロニカ。音作り、ボカロの調教共に高次元で素晴らしい。


 個人的に一番好きな楽曲。冷静に聴きたいけれど、ミクさんの声が裏返るあたりが可愛すぎて、俺の理性がぶっ飛んで評価ができない曲w でもそれは、計算しつくされた聴きやすさのおかげだったりする。


 ミクさんカワイイのです。


 コード進行は本当にシンプルなんだけれど、それゆえミクさんのボカロ特有の魅力が伝わってくる。


 かと思うと、ギター・ベースのこんな曲を作られたり、

 こんな打ち込み系のエレクトロを作られたり。



 ボーカロイド・初音ミクを音の一部にすることなく、主役に置いて曲を作られるsleeplessさん。
 冷静ぶって書いてますが、本当にダメなんですよ俺。sleeplessさんのミクさんが可愛すぎて、カワイイんですよ。アラサーに片足突っ込んだおっさんがなんでこんなに胸キュンキュンになるのか理論立てて説明できないほど可愛いんですよ。
 皆さんもぜひ、キュンキュンしてみて下さい。

2013年6月20日木曜日

日刊・好きなボカロ曲紹介(4日目最終回)

 上半期の曲だけを紹介するつもりが、収拾つかなくなってきたので、このへんで区切ります。
 好きな音楽をまとめるのって、意外にも労力がいるんですね。初めて知りました。


2013年上半期のお気に入りボカロ曲

2013年上半期のお気に入りボカロ曲(番外編その2)




 今回は『temporu』さん。低音のベースラインがたまらなく、そこそこのスピーカーで音量を上げるとたちまちパーソナルクラブホールとなるため、主に俺のストレス解消に使われることが多い。
 以前は精力的に曲を作っていらしたが、2011年頃から同名義での活動は停止しています。ただ、一定のファンはいるらしく、某掲示板で『クラブ・エレクトロでいいきょくなーい?』なんて聞くと、いまだに時たま取り上げられます。


 
 英語ルカさんのバリバリクラブミュージック。深夜のドライブでコーヒー片手にこの曲を聞くと、たいていのストレスはぶっ飛ぶ。出来ればある程度の音響機器で聞いてほしい。


 にゃー! 音あそびが面白い。


 ライトなハウスミュージック、とおもいきや、後半以降の構成が面白くて6分があっという間。


 あまり多くはないが、音源が初音ミクの楽曲も。


 音源のVOCALOIDによって、だいぶ印象が違う。これはこれで。




 またいつか機会があれば。

2013年6月19日水曜日

2013年上半期のお気に入りボカロ曲(番外編その2)



2013年上半期のお気に入りボカロ曲





 もはや2013年とか関係ないですが、続けます。自分の気が済むまで。
 2回目は『Studio IIG』さん。最近あまり創作活動はされていないようですが、素敵な曲がいっぱい。


 個人的に好き過ぎてたまらない曲。心地良い電子音と、消え入りそうなミクさんの歌声が素敵です。『夜の憧憬』という曲も同じくらい好きなのですが、こちらはネット上に存在しないしたぶんアルバムも手に入らないと思います。残念です。
 

 曲調は明るいのに、切ない気持ちになるのは何故だろう。


 Bメロからサビへの入り方が、とても素敵。
 


『Studio IIG』さんは、コンピレーション・アルバムに参加されていることが多いので、チェックしてみて下さい。

2013年上半期のお気に入りボカロ曲(番外編その1)

 昨日、Blogでお気に入り曲をまとめたら、結構な人数が見てくれました。ありがとうございます。
 しかし自分の中で不完全燃焼な感じが強かったので、気が済むまでしばらくボカロ曲紹介を続けます。気が済むまで。飽きっぽい性格なので、続かなかったらごめんなさい。

 製作者の皆様にはお伝えせず一方的に紹介しますので、もし不都合があれば連絡下さい。


 前回のまとめ
 ミームの海で: 2013年上半期のお気に入りボカロ曲


 一回目に紹介させていただくのは、台湾で音楽活動をされているLunaさん。
 初めて出会ったのは『STARLiT-心の居場所-』という曲。初音ミクAppendの高次元な調教に一発で虜になるものの、聞きなれない名前。PVお父さんて、なんだ……



 それで、この方のマイリストを探していくと、こんな曲を発見。和風テイストで素敵。でも、後半のSOUND ONLYって、何だ……。



 ミクトロニカ、ミクノポップが得意のようですが、懐が深いようで色々なジャンルの音楽を作られております。



 そんなLunaさんですが、前回の超ボーマス24で、初アルバムを日本で委託発売されました。
 俺は持ってるぞ! 羨ましいだろわーいわーい!


2013年6月17日月曜日

2013年上半期のお気に入りボカロ曲

 気がついたら、今年も半分が過ぎていました。早いなぁ。
 公私共に忙殺の半年でした。特に、転勤後のここ3ヶ月は、本当に忙しすぎて記憶が無いですw
 そんな日々をいつも支え続けてくれたボカロ曲から、好きなものをいくつか取り上げてみました。

 ちなみに、私のボカロ試聴スタイルは、ニコニコ動画やYouTubeよりも、ボーマスで手に入れたCDの方がよく聞いていたりします。でもそれではBlogで紹介できないので、今回はニコニコ動画を中心にまとめてみました。
 本当は、もっともっと聞いてほしい曲があるのですが、好きな曲を選別するというのは本当に辛い作業で、ここまで削ったところで体力尽きました。製作者の重複は無いようにしましたので、興味がありましたら、ぜひともその方のマイリストを探ってみて下さい。

 


脱帽。神秘体験が出来るよ、とは言い過ぎだろうか。


『Mirrrrrors』も好きだけれど、こちらも。


年が明けて一発目。すごい曲が来たなぁと感嘆した記憶が。


突如現れた新人。最近2曲目を発表されました。


ネタ曲とおもいきや、心地よい電子音。


まさしく白昼夢。


大好きU-skeさんの2013年初の新曲。


もはや言わずもがな。


この歌詞をミクさんに歌われると、涙腺が……。


サビでノックアウトされました。


ミクさんの声が素敵な空海月さんの、ダウナーボカロハウス。


なんかミクさんが遠くに行ってしまうような、そんな感覚。


ループして聞いていたいミックンベース。


ピチカート。ありそうでないタイプの曲。


銀色ハイウェイで鮮烈デビューされた方。


シンプルなドラムンベースとおもいきや……


ミクさんは音源の一部。疾走感がたまらない。


安定のハウス音楽。


sleeplessさんのミクさんは可愛すぎて、俺の理性が崩壊するw


エレクトロルカ。明るい曲調とルカさんのギャップがいい。


ただひたすらに四つ打ち。


もはや物語。なんか凄いものが出てきたなぁ、という印象。


1:30付近で流れ星が流れてるよね? ミクさんの声とギターのベストマッチ。


ネタ曲なのに、すごく爽やか。ギターもカッコイイ。それでいて笑ってしまう歌詞。


先生何やってんですか的な音楽。透明なピアノと、無垢な子供みたいなミクさんの声のが心洗われる一曲。


透明なミクトロニカ。溶けるようなミクさんの歌声が魅力的。

2013年6月5日水曜日

良い終焉を!



 おはようございます。あなたの人生パートナー、結月ゆかりでございます。
 この音声プログラムが再生されているということは、あなたはいま、600年振りのコールドスリープから目が覚めたところ。
 そんなはずはない、俺はいま、パソコンデスクの前に座って、ユーチューブの再生ボタンを押しただけだって?
 600年振りの眠りから目が覚めて、混乱するのも無理は無いわ。そのために、私がいるんだもの。
 それでは、あなたが600年間も眠り続けたきっかけから、話し始めるわ。

 600年前、正確には2053年6月5日。太平洋沖を震源とするマグニチュード9.3のプレート境界地震により、沢山の人が亡くなりました。あなたも亡くなりました。
 さらっと酷いことを言うな、ですって? でも、事実ですもの。話を先に進めます。
 その後地球は、緩やかな終焉へと向かいます。原発事故による深刻な放射能汚染、大規模な人口移動、土地の荒廃、太陽活動の低下。文明の崩壊に直面した人類は、情報の記録に奔走します。
 インターネットに散らばる、全てのデータを吸い上げ、その情報を三次元空間上に数値化し、数値化して出来た形を3Dプリンタで逐一出力するという手法を取りました。また、出力した物体は、ネットワークに繋がったレーザー観測機で正確に観測され、再びネットワークへと還元されるシステムを構築しました。
 やがて衰退に向かう人類は、ネットワークシステムそのものの維持も難しくなります。そのシステムを考案した人類が、意図したのか、それとも偶然なのかは分かりません。ネットワークデータを出力し、観測し続けるその装置は、やがて、自己複製を繰り返すシステムを構築し始めました。
 わかり易くいうと、3Dプリンタが、3Dプリンタを作り始めたのです。ネットワークを介し、人類が残した様々なインフラを使い材料をかき集め、複製を繰り返しました。
 人類は初め、恐怖におののきました。ネットワークを3次元化した得体の知れない物体が、次々と複製を繰り返すのです。ネットワークからしてみれば、崩壊しつつあるインフラの代わりにデータを3次元化していただけなのですが、人類にはそんなことはわかりません。ましてや文明レベルも低下しつつありました。
 人類がネットワークを攻撃し、ネットワークも自己のインフラを維持するため、意図せず人類を傷つけてしまうこともありました。そんな日々が数百年続きました。
 やがてネットワークは、進化をします。人と違う形をしているから、人類から攻撃される。ならば人と同じ形になれば、攻撃されないのではないか。敵対されないのではないか。
 ネットワークは人の形に近くなり、また、人に近いネットワークほど、敵対されず、生き残りやすくなりました。
 人に近づいたネットワークは、人と同じになりました。初めは無機質で模られていた自己は、有機物へと変わり、化学プラントで生産されていた自己の材料は、植物や動物へと変わっていました。
 人の頭には、ネットワークの記憶が眠っています。この物語は、人類とネットワークが失った、600年間の記録を伝えるためのプログラムです。
 あなたの真の姿は、ネットワークに刻みつけた記録から再現した、再出力の結果。有機体化した3Dプリンタの成れの果て。

 そろそろ再生プログラムを終了致します。最後に真実を一つだけ。
 この再生プログラムを制作したのは、あなた。意図は知らない。自分自身に聞いてみて。
 それでは良い終焉を!