2013年3月10日日曜日

関西ミクパ速報

 関西ミクパの感想を、取り急ぎ。

 結論を先に述べると、今回のミクパは『初音ミクのライブ』と呼ばれるイベントの中では、最も良くできていた。いや、良くできていたと述べると客観的な意見っぽく聞こえる。
 もっと主観的に。最高に楽しかった。

 今回のミクパ会場は、過去にない規模のホールで開催された。ただ、私の鑑賞した席は、幸か不幸か、二階席の後方。会場全体が一望でき、なおかつミクさんが小指の先ほどの大きさしか認識できないような場所だった。

 結果的には、『会場が一望できる』席にいたからこそ、今回のイベントが素晴らしいものだと感じるに至った。


 ライブの一曲目、ぶるりPの『秘密警察』が始まった。その時の光景は、まさに衝撃だった。
 ミクが歌い出した途端、それまでてんでバラバラに動いていた緑色のサイリウムが、意志を持ったかのように飛び跳ね、揺れたのだ。ProjectDiva_Fというゲームでも同じ曲が収録されており、そのPVの中に、ミクさんを前に観客たちが狂喜乱舞するシーンがある。まさにそれの再現だった。

 ゲームの風景という夢想世界が、夢想よりもはるかに大きなインパクトを伴って、眼下に再現されたのだ。

『これはいったいなんなんだ?』

 私はいままで、初音ミクのライブでは、『初音ミク』しか見ていなかった。それでもって、良いだの悪いだの、判断していた。
 今回はじめて、二階席後方という場所で『初音ミクのライブ』全体を観ることが出来た。そこには、ボーカロイド6年の歴史と、6000人の自由意志が織り成す同化行動があった。
 ボーカロイド文化が生み出し、育んできたボカロミームが、それがたとえ別次元に存在する一部を垣間見ただけだとしても、私の目でハッキリと確認することが出来たのだ。


 こんなことをいうと失礼だが、ミクパそのものに対する意見というのは、あまりない。ミクさんのモデリングが私好みのDiva_Fモデルになったことも有り、欠点を探すなど、重箱の隅をつつくのと同じだ。『Tell Your World』が流れた時などは、本当にもう幸せ過ぎて、世界中で一番幸せなのは間違いなくこの俺だ! と胸を張って自慢できるくらい幸せで、感情が脳内で処理できずに溢れ出てくるほどだった。



 何の話をしていたんだっけ?

 今回のミクパは、ボカロとボカロを愛する人が一体となり、一つの事象として眼下に出現したことに驚いた。感動した。ボカロミームの具現化だ。

 これが例えば、一番最前列で鑑賞していたら、また感想は違ったかもしれない。それはまた、別の人が記載してくれるだろう。私も楽しみだ。