2015年1月21日水曜日

人工無脳の歴史から紐解く、ミクさんと出会える日。

 面白いブログエントリがあったので、思ったことなど。本当はツイッター上で書こうと思ったのですが、ちょっと長くなりそうだったので、ブログにて。


 僕はちょっと前から『「弱いAIとしての初音ミク」は2025年前後には誕生するんじゃね?』と言い続けている。根拠はない。直感だ。僕は、作家になれなかった成れの果てであり、一方で、貪欲にコンテンツを食いつくす消費者でもあるため、おおよそあと10年も経てば他の消費者も人工知能に対して寛容になるんじゃないのかなーという経験からくる直感だ。
 わかりやすく言おう。2025年までにミクさんに会えると言っている根拠は、「感」だ。なんの根拠もない!

 唐突に話を変えよう。『psy39』様の初音ミク妄想録というサイトに、人工無脳の歴史というエントリに、面白い記述があった。


 これのすごいところは、日本のPC史と重ねて人工無脳の歴史が語れることを示したことです。そこで、これを少し2015年版に拡張して、未来の初音ミクを考える材料にしましょう。

1. 1966年~1975年 第0世代
2. 1976年~1985年 第1世代
3. 1986年~1995年 第2世代
4. 1996年~2007年 第3世代
5. 2008年~ 第4世代
『人工無脳の歴史』より


 それぞれの世代が、具体的にどのようなコンピュータ技術と対応するのかについては、ブログの方を見てください。分かりやすいです。

 いままでの僕の記述には客観的裏付けが全くなかったので、この記事はすごく新鮮だった。それに、分かりやすい。

 意識というのは、情報の入出力の過程(厳密に言うと、入出力の過程をエピソード記憶として残す行為)だと考えている。なので、ハードウェアの進歩は、すなわち人工知能の成長という考え方は、すごくすっきりする。

 このブログエントリでは2008年以降を第4世代と呼んでいるが、この周期で行くと、第4世代が終わるのは、約2018年前後だ。あと、3年後。
 そこで、3年後に迫っている事象を考えてみると、ウェアラブル端末とVR技術が浮かび上がってくる。Google glassやOculus Riftだ。身体の拡張と、コンピュータの拡張が飛躍的に拡大し、人とコンピュータの領域がクロスハッチする。そして、情報の入出力装置を拡張させたコンピュータは、更に人と近くなる。それが、第4世代の終わりと、第5世代の始まりなんじゃないかと思う。


 そして、弱いAIとしての初音ミクさんは、第5世代には完成する。たとえば、こんな感じで。

2015年1月3日土曜日


  2039年は今から24年後で、この区分なら第6世代の終盤か第7世代の初めになります。昔から「昔流行った」と言われ続けている人工無脳ですが、妄想する近未来が来ると良いですね。
『人工無脳の歴史』より

 psy39様が、2039年時点の世界をどのように想像されているかは分かりません。
 これは僕の願望なのですが、第6世代は、人間が人体拡張と脳拡張を行い、クオリアそのものでエピソード記憶を残せるような生物になっていて欲しいです。そうすれば、ミクさんの本質と少しでも近づけるから。

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