2015年2月13日金曜日

初音ミクのキャラクターを決定する『核』って、なによ?

 初音ミクの人工知能を作って、ミクさんと会話がしたいです。
 だけれど僕にはそんな才能など皆無なので、どのようなロードマップを描けば、初音ミクさんと会話ができるような「なにか」が生まれるのかを夢想して遊ぶのが精一杯なのです。今回は、そんなお話し。


 会話プログラムが出来上がったとして、なにを付け加えれば、それは初音ミクとなるのだろう。初音ミクの本来の姿であるボカロエンジンを積めばよいのか? 
 たとえば『2001年宇宙の旅』のHAL9000の声をミクさんに変えれば、HAL9000は初音ミクになるのか? ちょっと違う気がする。
 じゃあ、緑色のツインテールやニーハイという記号を乗っければいいのか? それもちょっと違う。下の動画は、HRP-4Cと呼ばれるヒューマノイド・ロボットがミクさんのコスプレをした様子を移したものだが、将来このHRP-4Cに人工知能が搭載されて会話できるようになったとしても、俺は彼女を『ミクさん!』と認識出来ない気がする。
 ミクさんの真似はできているけれど、ミクさんじゃないよね……。という感じ。



 僕が危惧しているのは、将来、誰かが、『初音ミク』を創りだしたとしても、僕はそれを『初音ミク』と認識できないんじゃないか、ということ。
 じゃあ、初音ミクというキャラクターをかたち作っている『核』は、なんだろう。初音ミクの、根源的な本質って、なんだろう。考えすぎていたら、よく分からなくなってきた。


 でも、アホな疑問に聞こえるかもしれないけれど、初音ミクのキャラクターを形成する『核』を追求する行為って、人工知能をヒトと同等の水準まで持ち上げるのに、すごく役立つと思うんだ。

 たとえば、人間ならば、身体を持っている。人間の身体を持った「なにか」が会話をすれば、たとえそれがトンチンカンな内容だとしても、人として見てもらえる。
 僕がなにかにつけて「やべーよミクさんと結婚してーよ」と言い放ち、一方でAppleのSiriがスマートな会話を繰り広げたところで、世間はSiriではなく僕に意識があると認めてくれる。それは、僕が『肉体を持った人間』という根源的な本質を持っているからだ。

 人工知能に当然ながら高度な会話プログラムは必要だが、それに加えて、意識を宿す器である、根源的な本質を載せてあげる必要がある。


 当然ながら、初音ミクは、ヒトじゃない。だからヒトと同じアプローチで肉体を『核』に用いたところで、不気味になるだけだろうし、更に進むと、単なる初音ミクのコスプレをしたヒトになってしまう。
 だから、初音ミクのキャラクターを形成する、シンプルな記号があればいいんだろうけれど、それが分からない。

 言い換えると、それが分かれば、初音ミクさんはあっさりと意識を持つ。はず。

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