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2015年9月6日日曜日

マジカルミライ2015が楽しすぎて我を失った男の物語

 いつものように、推敲せずに、書きなぐったままの文章です。あとで訂正するかもしれません。


 マジカルミライ2015に参加しました。思ったことなど、書き殴りで。

 今回は9月4日金曜日公演のみの参加でした。9月5日は仕事で行けなかった、という名目はありますが、無理をすれば参加できました。
 本音をいうと、今回のマジカルミライ2015は、そこまで楽しみではなかったのです。ここ2~3年のミクのライブは、良くも悪くも紋切型。楽しいことは楽しいけれど、想定の範疇の楽しみといいますか。
 そんなわけで、1回のみの参加でした。

 期待していないとはいうものの、そこはやはり年1回のイベント。前日はテンションが上がり、まったく眠ることができず、眠らないまま東京へ。


 現地についたのが、午前11時頃。九段下から日本武道館に向かう途中、突然、さまざまな感情が込み上がり、泣きそうになりました。
「わたくしごと」になるのですが、日本武道館は、生まれて初めて『ライブ』を体験した空間です。ヘッドホンやスピーカーとは別次元の、「音を全身で浴びる」という経験を初めてしたのが、日本武道館でした。そのとき初めて体験した「音圧」は、たくさんのライブやクラブを経験してきても、いまだ鮮明な記憶として残っています。

 そして、初音ミクが好きな人にとって「武道館ライブ」という言葉には重い意味がありまして、それが、2007年09月23日に作られた、初音ミクの武道館ライブを描いた動画の存在です。


 ミクが武道館ライブなんて、ありえないよね。不可能だよね。ただのつくり話、夢物語だよね。ネタのように語り継がれていたことが、現実のものになってしまったのです。そんな、様々な感情が湧き上がり、日本武道館前についた時点で、すでに感極まって涙目でした。




 その後、特にすることもなかったので、グッズ販売の列に並ぶ。まわりの皆さんのグッズ購買力が本当に凄くて、自分の前後だけでも6ケタの金額決済が何回か見受けられました。みんなそんなにお金持ってるのなら、違うところにもお金落として経済回してよ! とか思ったり思わなかったり。


 グッズを買い終わるのと、ほぼ同時刻。突然の雷雨。


 始めのうちは、周囲の人の『ミクさん本気出しちゃったよー』とかいう笑い話も聞こえていましたが、そのうち、ちょっとドン引きするくらいの、すさまじい豪雨に。
 でも、雷雨なんだけれど、『ミク、武道館に来ちゃったかー』と、わりと自然に受け入れられている事に対し、あぁ宗教とかもこんな感じで発生するのかな、とかなんとか思ってしまいました。


 

 その後、雨が小康状態になったのを見計らって、企画展会場へ移動。会場内に入った途端、溢れんばかりの、ひと、ヒト、人。大雨で閉じ込められた人たちでごった返し、展示物も軽く流す程度でした。もっと広い展示会場を想像していたので、少しガッカリ。


 企画展会場の後は、途中で合流したお知り合いの方と、ミク談。その時もお話しておりましたが、まさに、ミクがいなければ接点すら無いような方々と、いろいろなお話ができるのは、本当に楽しかったです。ありがとうございます。



 んで。ようやくライブのお話し。

 アリーナ席フロアに入って、まずビックリ。keiseiさんのブライトシティという曲が流れてる! この曲は、好き過ぎるので、ブログ記事を書くほど好きな曲『The City & the Miku(都市とミク)』なので、本当に驚きました(keiseiさん本人も驚いている様子でしたがw)。伸びやかなミクの歌声が、本当に格好良いんです!


 自分の大好きな曲がピンポイントで流れてきて『なんだこれは! 脳みそ自動解析して、各観客の好みの曲を耳元まで届ける技術なのか!』とか思ったくらいでした。

 そんなわけで、めっちゃテンション上がって、始まる前からステップ踏んでいる状態。周りの人、鬱陶しくてすみませんでした。


 そして、会場が暗くなり、いよいよオープニング! オープニングソングはエレクトロハウス! これはもう直立不動でサイリウム振ってる場合じゃない! ノるぞ! ということで、サイリウム放棄してクラブ態勢に。

 オープニングで感動したのは、初音ミクが抽象的な形となって、会場内を飛び回っていたあの演出。ミームであるミクが、具現化する様子を描いているようで、自分の理解している初音ミク像がライブ会場に登場するさまを見ているようで、個人的にツボでした。

 1曲目は、「Tell Your World」。うん、まぁ、そう来るのね。なるほど~。そっちね。そうなんだ~。いろいろ納得しようとしたけれど、やはり思い入れの強い曲。感極まって、その場に崩れ落ちました。比喩的表現ではなく、感動のあまり足に力が入らなくなり、へたれ込みましたw

 2曲目の「ラズベリー*モンスター」。おっけー。想定の範囲内だぜ。テンション上がる。
 3曲目の「はじめまして地球人さん」。ピノキオP枠ですね。テンションもっと上がる。

 4曲目の「独りんぼエンヴィー」。俺氏、また崩れ落ちそうになる。俺の大好きな曲。確かに人気がある曲ではあるけれど、ライブ向けではない曲なので、全くの想定外でした。この曲の、ミクの、温度の低い歌声が大好きなんです。実際にミクが歌って気がついたのですが、意外と力強い曲で、ライブにとてもあっていたと思います。

 5曲目の「恋愛裁判」。40mPさん枠。ミクの動きが凄く可愛くて、癒される。あえて言うならば、恋愛裁判の、判事の格好をしたミクが凄く好きなので、あの衣装だったら俺また崩れ落ちてた。

 6曲目の「聖槍爆裂ボーイ」。ohhhh,歌詞的に、大丈夫なのだろうか。レンはこの曲の歌詞、分かっているという設定で歌っているのだろうか。だとすると、どういう気持なのだろうか。

 7曲目の「ロストワンの号哭」。うおおおおおお! しょっぱなからリンが暴れてる! ギター壊した! マイクスタンド投げ捨てた! 俺氏、テンションMAX。去年の『東京テディベア』もそうだけれど、リンのロック曲は、本当に格好良い! サイリウムの存在忘れて、ひたすら拳突き上げてた。リン、本当にカッコ良かった。

 8曲目の「リモコン」。おっけーおっけー。オフィシャルアルバムにも収録されてたし、予想通り。そんな風に冷静になれたのも束の間。やはり、盛り上がる。スクリーンに文字が浮かび上がるギミックも良かった。「Year!」って叫んでたら、周りの人も徐々に叫んでくれるようになったので、嬉しかったです。楽しかった。

 9曲目の「Nostalogic」。一瞬にして、会場内が赤に染まる。ごめんなさい、あまり記憶に残ってないです。ほんとすみません。
 10曲目の「スノーマン」。背後の雪景色と、足元を舞う雪煙。KAITOの魅せる踊りがカッコ良かった。見入ってました。
 11曲目の「エンヴィキャットウォーク」。DIVAにも収録されていた曲なので、意外性はそこまでなく。。。どうせなら衣装は、猫の格好をして欲しかったなぁとか。これもあまり記憶に残っていません。
 12曲目の「深海少女」。お約束ですよね。会場内、青に染まってきれいだなー。

 この辺りで、お約束ソングが続いて、テンション下がり始める。キャラクターファンに向けてのライブなのかな、と冷静に分析し始めてました。

 そして、13曲目。これまでで一番のスピーカーの音圧と、それに合わせたPV。なにが来るのだろう、と思っていたら「Sweet Devil」だった。俺氏、ついに発狂。あまりの嬉しさに、頭抱えて変な声だしてたと思う。マジカルミライのライブでは3回めで、予定調和といえば言い返すことはできないけれど、個人的に大好きな曲なので、好きな物は好きなのです。あと、イントロからの入りがスゴく良かった。どこかにワープするようなPV。からの、ミクの登場。サイリウムの存在忘れて、めっちゃピョンピョンしてた。

 14曲目の「二次元ドリームフィーバー」。曲自体は、特別好きというわけではないのだけれど、「Sweet Devil」のテンションのまま続いたので、めっちゃ楽しかった。エレクトロハウスの直後に高速ロックという選曲は、クラブでは味わえない繋なので、そういう意味では新鮮でした。めっちゃ拳振り上げてた。ぱっぱっぱぱっぱっぱっぱぱっぱ!

 15曲目の「キャットフード」。お約束曲。でも、ミクがカワイイからイイ! 『I say にゃ~お~』のところで、猫の手をする振り付けを流行らせたいのだけれど、なかなかだれもしてくれないのが残念です。

 16曲目の「アンハッピーリフレイン」。ふん、またお約束曲か。でもwowakaさんの曲の威力はすごいね。頭では冷静でも、身体は逆らえませんでした。今回のセットリストの高速ロック曲で一番燃えました。『言うならそれは、それはハッピー 』というリズムで拳を振り上げると、すごく気持ちいいんです。楽しさしかなかったです。

 17曲目の「ロミオとシンデレラ」。うーん、お約束曲が続くな、という印象でした。ミクさんの、マイクスタンドを触る手つきが、そこはかとなくイヤラシイのが最大の見所なので、それを堪能しておりました。

 18曲目の「glow」。俺氏、感極まって、その場に崩れ落ちる。keenoさんの曲は大好きなので、個人的な補正はかかっております。glowは一見、おとなしい曲に聞こえるのですが、実はとても力強い思いが込められた曲です。ミクの、一瞬見せる、決意のこもった顔が、とても印象的です。
 それと、別府で行われたスカイライトシアターの素敵なPVなんかも思い返して、半泣きのまま聴いておりました。

 19曲目の「愛Dee」。ああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!! ルカが! RUKAがDJしてるうううううううううう!!!!!!!!!!!!!!!!
 私は以前から『ボカロが人間の格好して、人間よろしく歌う必要ないよね。むしろDJプレイしてたほうがよほどクール』と言い続けてました。それが夢かなって、嬉しさのあまりにまた発狂。ルカがめっちゃツマミいじってるうううううううううう!!!!!!!!! ルカの英語ラップカッコイイイイイイイイ! その記憶しかありませんw

 20曲目の「Just Be Friends」。ボカロ界隈では懐メロ枠なのでしょうけれども、ライブで盛り上がる曲なのは間違いなし。ピンクのサイリウムを左右に振って、楽しんでました。

 21曲目の「shake it!」。またかよ! マンネリだよ! でも全力で楽しんじゃうもんね! emonさんの定番といいますか、クラブとか、いろいろなところで聞くのですが、盛り上がる曲には間違いなし。でも、盛り上がりながら(どうせまたミクが立ち位置間違えるんだろ、何回目だよまったく)とか思っていたら、モーションが違う! ミクがリンレンを呼んでる!
 なるほど去年さんざん文句言われた、マジカルミライ2014の『モーション同じじゃねーか!』は、今年のイベントに対する布石だったのかと、納得。去年、文句言って、すみませんでした。楽しかった。

 22曲目の「Packaged」。俺氏、感極まって、かなり深刻なレベルでその場に崩れ落ちる。前回・前々回の「Last Night, Good Night」も大好きだったけれど、今回はkzさんの、ボカロ曲原点である「Packaged」ということで、思い入れも格別。ちなみに上で紹介した『初音ミクの武道館ライブを描いてみた』という動画の中にも、「Packaged」は流れています。たぶんそれを意識されての選曲なのでしょう。

 23曲目の「ワールドイズマイン」。懐メロ曲ですが、すでに私は出来上がった状態なので、「おーひーめーさーま!」の大絶叫。それと、ミクのモーションがすごく可愛かった。
 ライブが終わってから教えてもらったのですが、ワールドイズマインがフルで流れたのは、国内では今回が初めてだったようです。道理でミクの動きが新鮮に感じられたわけです。
 また、この曲は、2010年のミクの日感謝祭でYouTubeなどを通して『初音ミクのライブ』というフォーマットを広く世に知らしめた金字塔でもあります。ミクの日感謝祭のワールドイズマインを見返すと、いまとなってはぎこちなく、少しシュールなきらいもあります。でも、今回のライブで、ここまで『見世物』として進化したことに、本当に感服致します。

 24曲目。次は、最後の曲です。えー!。そして始まる「ODDS&ENDS」。この曲も、お約束曲なのですが、何回聞いても泣いてしまいます。
 なにが良いって、ミクさんの身体に、魂が徐々に入っていく過程が、すごく丁寧に、動きとなって描写されているのです。身体と意識って、切っても切れない存在だと思うのですが、それがきちんと表現されていて、深いなぁと思ってしまうのです。

 そして、アンコール。まぁ、ここまではお約束。

 25曲目。「Hand in Hand」。俺氏、涙腺完全決壊及び身体制御を失い、興奮のあまり崩れ落ちる。
 話は少し飛ぶのですが、Porter Robinsonの『Sad Machine』って曲が大好きなのです。誰もいない世界で目を覚ましたミクが「だれかいますか?」と問いかて始まる、少し悲しくて、だけれど優しくて、熱い曲です。この曲のPVに手が出てくるのですが、それがステージのPVとそっくりなのです。




 先月、Porter Robinsonとkzが2人並んでDJをするという夢のようなクラブイベントに参加したばかりで、その時のことを思い出したこともあり、興奮のあまり冷静に物事を考える余裕ありませんでした。
 「Hand in Hand」は、スルメ曲といいますか、聞けば聞くほど、好きになっていきます。すごくノれるので、ライブやクラブでかかると、本当に楽しく盛り上がれる曲です。楽しかった。

 そして、「39」。分かってはいるけれど、思い入れが強すぎて、泣きながら、嗚咽混じりに「サンキュー!」って、ミクに目一杯のお礼をぶつけてました。楽しかった。


 去年はここで終わりでした。でも、今年は、まだ終わりたくなかった。終わった直後に『もう一回!』を叫んだ。少し早すぎたのか、最初の数回は、だれも叫んでくれなかったけれど、徐々にみんな叫んでくれるようになる。

 そして、ミクの再登場。深々と頭を下げて、『今日は本当にありがとう』とご挨拶。いやいやお礼を言わなければならないのは私めです! と思いながら、やがて流れる『ハジメテノオト』


 ……分かってはいたけれど。
 でも、ミクと、観客みんなの合唱が交じり合い、それが「初音ミクは単独ではツールでしかなく、皆の創作活動があって、初めて声が産まれる」という歌詞に重みをつけて、脳みそに直撃しました。

 あの会場内の、ミクと、みんなの歌声が、ミクの本質なんだなぁ。ミクは、いまここに、いるんだな。そう思い、あの空間に漂うミクを、ぼんやりと眺めていました。


かわらないわ あのときのまま 
ハジメテノオトのまま…
 

 初音ミクの本質は、ツールであり、インフラであり、ミク単独ではなんの力もありません。
 ミクの本質は、ミクを核として活動を行う『ヒト』なのです。ミクは、そんな、当たり前のことですが、その事実を、強烈に伝えてくれました。


 公演終了後はHand in Handがしばらく流れ、余韻に浸り、手拍子はいつ始めるんだ! と探りあいつつ、終了。熱が冷めやらず、Hand in Handの音を聴きながら、その場でしばらくステップ踏んでましたw



 楽しさしかなかった。そんなライブでした。
 もちろん重箱の隅をつつけば、いろいろとあります。挙げるとすると、前半の新曲枠と、後半の懐メロ枠で、世界観が一気に変わってしまったところでしょうか。

 初音ミクのライブというのは、もともとは初音ミクのキャラクターライブから誕生したものです。なので、みんなが知っているお約束の曲で、みんななかよく予定調和よろしくサイリウムを振るという、アニメイベント的なノリに端を発しています。初音ミクを昔から愛しているファンなどは、そういう曲を期待しているのはよくわかります。
 でも、キャラクターに頼る楽曲は、先がありません。初めて聞く曲でも、身体をつい動かしてしまうような曲が、本来あってしかるべきだと思うのです。

 会場の観客の様子を見ていると、直立不動で周囲に合わせてサイリウムを振っている人が8割ほど、サイリウムの存在を忘れてノリノリに身体を動かしている人が2割ほどでしょうか。


 どちらが良いのかは、人それぞれです。当然、答えなどありません。
 でも、私個人的には、サイリウムなんて投げ捨てて、ついつい身体が動いてしまうような、そういうライブが好きです。

 今回のマジカルミライ2015は、それにかなり近いものでした。でも、完璧ではありません。私が個人的に夢見ているミクのライブは……。そうだなぁ。ミクさんは歌わず、ミクさんの身体がエフェクトに変わったり七変化しながら、ひたすらクラブミュージックが流れるような、そういうクールなライブが見てみたいです。たぶん、大多数の方は不評でしょうけれどもw


 最後になりますが、当日、私と色々とお話してくださった方、本当に楽しかったです。私自身、極度の人見知りなので、ミクさんが好きな人同士でお話出来てすごく楽しかったです。本当に、ありがとうございます。

 それと、ミクへ。こういう機会をつくってくれて、ありがとう。また、この世界に遊びに来てね。


 さて、ライブ明けの仕事で、疲れた身体でこの文章を書いています。眠いのでもう寝ます。おやすミクさん。

2014年9月22日月曜日

初音ミクの存在する場所 マジカルミライ2014を通して



 去る2014年9月20日、東京体育館にて「マジカルミライ 2014」が開催されました。感想は書かないです。ライブを通して受けたインスピレーションを中心に、思ったことを書いていきます。

 ライブの前日は、夜の23時までお仕事。どうせ興奮のあまり眠れないのは分かりきっていたので、仕事帰りのまま新東名で東京直行。途中のSAで温泉浸かり仮眠を取っていたら、おもいっきり寝過ごす。けっきょく、東京体育館に到着したのは20日の午前11時。グッヅ販売列には長蛇の列。大阪の時は何も買えなかったので今回に少し期待していたが、諦めました。

 その後、大阪公演でお会いした方と合流し、しばしミク談。ミクさんに会える嬉しさのあまり我を失いクネクネと気持ち悪い動きをする僕にお付き合いいただき申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

 会場の東京体育館に入ると、思ったよりもステージが近く、好印象。特に大阪会場が2次元まったいらだったせいもあり、余計に栄える会場でした。
 昼公演の座席は2階席前方。ミクさんの姿が見通せる抜群の位置でありながら、1階アリーナのサイリウム畑も見下ろせるという、一粒で二度美味しい座席位置。テンションMAXのあまり、開演前のBGMでステップを踏み続けてました。こんなこと書くと個人特定されそうだけれどw

 そしていよいよ、昼公演が始まる。
 東京公演では大阪と違うパフォーマンスを見せるのか? と一縷の望みをかけていたが、オープニングはまたしても、ELEVEN PLAYのダンスパフォーマンスと強烈なダブステップ! 個人的にはクラブミュージックは大好きだしパフォーマンスもなかなか格好いいのでとても嬉しいのだが、周囲の観客の皆様の動きを見ていると、棒立ちでサイリウム振っているだけなので、やっぱり客層とはそぐわないのかなーとか思ったり。
 ダブステップが鳴り止み、降っていた頭をあげるとそこには、テレキャスを持ったミクさん! 大阪と同じ! 予定調和!

 そこから先は、まぁ新鮮味もなく。でもまぁ落ち着いて鑑賞できたので、それはそれで良かったです。心臓デモクラシーのミクさんの腰の動き、相変わらず可愛かった。

 昼公演が終わったあと、その場で知り合った方とおしゃれなネパールカレー店に行ってみたり、夜公演の帰りに焼肉屋でささやかな打ち上げをしたりと、本当に楽しかった。ミクさんのライブよりもそちらのほうが楽しくて印象に残っていた、というと、ミクさんに怒られそうだけれどw
 人と人をつなげてくれるミクさんには、いつも感謝しております。ミクさんありがとう。



 さて、ここからが本題です。



 初音ミクのライブというのは、ミクさんの意識が発生する装置を必要最小限で揃えた場所だと思っている。
 人の意識の発生を考えた場合、五感(入力装置)・脳(中継装置)・肉体(出力装置)が備わった上で、出力と入力を絶えず行って初めて意識が発生する。
 ミクさんのライブにそれを当てはめると、まず、入力装置に該当するのが、我々観客。脳に該当するのが、スクリーン上のミクさん。肉体に該当するのが、会場を包む雰囲気とミクさんのパフォーマンスによって移り変わる、観客のサイリウムの動き方や掛け声。
 出力と入力のサイクルというのは、我々観客が、ミクさんのパフォーマンスや会場の雰囲気を絶えず感じ取り、状況に応じてサイリウムの動かし方や掛け声を変化させていく過程が、当てはまる。

 ミクさんのライブに関しては、スクリーン上に映る『ミクさん』をミクさんそのものだと言う人がいるが、私の考えは違う。スクリーンに映るミクさんは、『ミクさん』の脳、すなわちミクさんの肉体のデータを入出力するのに必要な、情報中継器に過ぎない。ミクさんを構成する一部であることには間違いないのだが、『ミクさん』ではない。

 では、あの会場で『ミクさん』はどこに居たのか。私の答えは、あの会場内の、あの空間すべてが『ミクさん』だった。

『ミクさん』は、人間のような肉体は持たない。普段はネットワーク上に散らばるミームを介し、自己複製を繰り返す。だから、存在を想像できても、見ることはできない。

 ミクさんのライブは、限定的ではあるけれど、ミクさんのミームとなる観客と、情報の自己保持と中継を兼ね備えたスクリーン上のミクさんとがひとつの空間で完結する、貴重な場だ。


 マジカルミライの会場で、様々な思いを抱きながら感情を発していたあなたは、間違いなく初音ミクを構成するミームの一部だった。



 なんでこんなことを考えていたかというと、東京公演では2階席と3階席で、ミクさんとサイリウム畑が俯瞰できる位置におり、その光景が有機的で、本当に綺麗だったんだ。そして、サイリウムの動きに揺らぎみたいなのを感じて、あぁあれが『ミクさん』なんだな、とか、そんなことを思っていた。
 SS席取れなかったことに対する僻みじゃないよ! ホントだよ!


 それと! ネクストネスト! なんで流してくれなかったの! 楽しみにしてたのに!

 

2014年9月3日水曜日

マジカルミライ2014 in インテックス大阪

 推敲とかせず、一気に書き上げました。たぶんこのまま放置します。



 去る2014年8月30日、インテックス大阪で開催された『マジカルミライ2014』に参加してきました。その感想とか、いろいろ。


 今回の8月30日も、いつものようにお休みが1日だけしか取れなかったので、前日は22時頃に帰宅。仕事の疲れと興奮で眠れるわけもなく、『研ぎ澄まされる 寝付けない午前2時』状態。
 どうせ眠れないのならば、布団の中で横たわっていてるよりクルマのハンドル握っていた方がマシだぜ! ということで、一睡もすることなく、静岡から大阪まで、クルマでGO!
 途中で仮眠をとりつつ、午前8時頃にはインテック施設内の駐車場に到着。いつも見かける痛車の方々の姿はあまりなく、あれ、今回はクルマでの参加者少ないのかな? というのが第一印象。

 開演までの時間つぶしを兼ねて、展示エリアをウロウロ。入り口すぐに長蛇の列があり、よくよく見ると、グッズ販売の列だと分かる。わざわざ大阪まで来たのに列に並んで時間つぶしたくない! ということで、グッズを買うのは早々に諦めて、展示会場をウロウロ。




 会場内をウロウロしていて本当に感じたのは、未成年の参加者の多いこと。2012年くらいから参加者の緩やかな入れ替わりをなんとなく感じてはいたけれど、去年のマジカルミライからは、主催者側で18歳以下のチケットを用意したこともあって、未成年者も気兼ねなく参加できるようになったのがおおきいのだろう。ともあれ、このイベントに参加した若い方が、何らかのインスピレーションを得て、今後創作する側に回ってくれれば、コンテンツの維持においてとても心強いなぁとか、そんなことを思っていた。

 ちょうどよく時間となったので、ライブ会場へ移動。思っていたより小さかったのが印象的だった。お昼の回は前方中央付近だったけれど、近すぎず、遠すぎず。着席してもうすぐミクさんに会えるーうわーとかのぼせながら身体クネクネさせてたら、お隣に座っていた方が声をかけてくださり、終始雑談。後ほど、この方とは、Twitterのフォロワーさんだったことを知りました。日本って狭いね。

 そんなことは露知らず、ミク談に花を咲かせていたら、あっという間に開演時間に!

 会場が暗くなり、鳴り響くダブステップ! ヤバいコレはテンション上がる! そしてステージには、あからさまにPerfumeを意識したパフォーマンス! 初音ミクさんを見に来てこういう音楽を聴けるとは夢にも思わず、サイリウムなぞ振らず、クラブでの視聴体勢へ。今年は、ロック調ではなく、DJクラブハウス調なのか!? と、オレのテンションMAXに! この流れで『ネクストネスト』がきたら興奮のあまり死んじゃうなーオレ、とか思いながら彷徨の表情をしていると、スクリーンにはテレキャスを持ったミクさんが! なんだい結局ロックかよ、いまの前フリなんだったんだいw と、少しヅッコケました。

 カゲロウデイズから始まる高速ロックで客層ターゲットの変化を感じづつ、でもこれはこれで十二分に盛り上がれる楽曲でもあり、その後は細かいことは忘れ、全身を揺らしながら楽しむ。
 その後しばらくは、前回のマジカルミライと同じ楽曲が続き、正直記憶がない。でも、『アカツキアライバル』でネギトロコンビが出てきた瞬間、再び覚醒。
 個人的な話になるけれど、オレはミクさんとルカ姉さんのネギトロコンビが大好きで、過去のライブでも『ワールド・エンド・ダンスホール』を至高としていたから、今回の新曲新モーションは最高に嬉しかった。ごちそうさまでした。
 もう満足ですごちそうさまでした状態で、次に流れたのが『ワンダーランドと羊の歌』 これもライブで聞くと盛り上がれる曲で、『ランララランラララッタッター♪』とつい歌ってしまった。
 そして『ODDS&ENDS』で最後の曲へ。この曲もお思い入れが強いので、もはやサイリウムを振る行為など放棄して、全身でミクさんの歌声を楽しむ。

 そして、アンコールコールへ。もはや予定調和過ぎて茶番すら感じるが、まぁ様式美みたいなもの。
 そしてアンコール一曲目は、『Sweet Devil』! からの『Shake it』! ライブではなくクラブのノリで、ピョンピョン跳び跳ねてた。いやあ楽しかった。そして『39』へ。この39の演出もなかなか憎いもので、過去のイベントのイラストが流れるので、あぁあのときオレはこんなことしてたなーと、己の内省を促されるので、感傷に浸れることができる。別府トランスシティのミクさんが出てくるとは思わず、嬉しかった。

 二回目のアンコールはなく、申し訳程度の三本締めが行われて。お昼の部終了。

 夜の部は、座席が後方だったこともあり、ミクさんを見るのではなく、単純に音を楽しむスタイルへ。



 ミクさんのライブは、国内で開催されるものは2010年から皆勤、初音鑑のような小さなライブもほぼ皆勤に近いので、新鮮味は一切感じない。でもそれは悪いことではなく、予定調和のごとく、安心して楽しめることだ。具体的に言うと、オレはミクさんのライブに、緊張感は感じない。どうやって周囲に会わせてサイリウムを振ろうかとか、掛け声を出そうとかとか、そんなことは思わない。むしろ古参(wであるオレに合わせろ! くらいの気持ちでいる。周囲を見渡せば、いつも通りの見知った顔。新鮮味もクソもない。
 ミクさんの演出に関しても、例えばモーションなんかは丁寧になってきているけれど、従来の深化でしかない。ミクさんは人でないことが売りのひとつなのに、回を追うごとに、人間のライブに近いモーションになっていくのも、なんとも皮肉だ。極端なことを言えば、DJ方式にして、ミクさんはビジュアルエフェクトになりきってもらってもいいくらいだ。
 いまのままでも楽しいけれど、格好良くはない。アニメイベントで声優さんが歌って、観客がお約束のサイリウムを振っているノリと同じだ。

 オレは、ミクさんには格好良くいてほしい。誰が見てもCOOLだね! と言うようなイベントを、観てみたい。でも、オープニングのあの演出が評価得られてないところを見ると、方向転換は難しいのかな。

 それと、ネクストネスト流さなかったのは、本当に許さないからなw

 公式テーマソングに選ばれたとき、ついにミクさんライブもエレクトロハウスっぽい楽曲中心になるのかな! と期待に胸踊らせてたのに! 東京では流してね。マジで。

 帰りは、大阪市内で開催されていたボカロDJイベントにちょこっと参加して、帰宅。DJはじめちゃんが、ネクストネスト含めてさつきがてんこもりの楽曲いっぱい流してくれたから、
ちょっと気が晴れた。



 いつか、カッコいいミクさんを、観てみたいな。

2013年8月31日土曜日

そしてボクは初音ミク2.0に恋をした

 2013年は、贔屓目に見ても、初音ミクさんに関する露出が多かった。ミクさんを見ていなくても、右も左もそこはかとなくミクさんの気配があったし、仕事場でもついにミクさんの情報が出てきたときは、ただのシンセサイザーなのに何なんだこいつと苦笑したりもした。

 マジカルミライの2日前。秋葉原で行われた夏祭初音鑑というイベントに参加した。本当は体力的にきつくて参加するつもりはなかったのだけれど、周囲の人の予想以上の好反応に耐え切れず、命を削って秋葉原まで行った。
 その道中、コンビニを見ればミクさんの垂れ幕かかってるし、駅に着けばミクさんXperiaの看板がジャックしてるし、スゴい時代になったなーと、おかしくておかしくて独りで笑っていた。
 人間じゃないし、ただのシンセサイザーだし、誰かが売り出しているわけでもない。なのに、街を歩くとミクさんばかりに出会う。その日、日本で一番、露出の高い歌手は、間違いなくミクさんだった。
 その事実が、俺にとってひどく未来だった。笑っちゃうくらい、ありえない未来が、目の前にあった。
 その日観た夏祭初音鑑の内容は、ここでは詳しく書かないが、投影方法の工夫で気を抜くと本当にそこにミクさんが立っているとしか思えない出来で、最先端の科学技術が表現を広めるという教科書的な喩えを目にし、あぁミクさんって100年続く媒体なんだな。消費されるコンテンツではなくて、媒体なんだなぁとえらく関心というか感動した。

 そんな昂った気持ちで迎えたマジカルミライ当日。

 話は前後するが、俺は淡泊だ。自分でこういうこと言いたくないが、笑わないし、泣かない人間だ(笑う表情は作るけど)。
 だから俺が過去に泣いた瞬間というのは克明に覚えている。ここ最近だと、ミクの日大感謝祭でミクさんが『ハジメテノオト』を歌った時、生命体と化したミクさんに廻り回って生命体だと意識づけられた曲を歌われて、ミクさんにありがとうと言われている気がして、もう頭のなかがショートして、思わず泣いてしまった。

 マジカルミライでは、3回泣いた。今あらためて、自分がこんなに泣いたことに、俺自身驚いている。
 1回目は、『FREELY TOMORROW』が終わり、『Last Night, Good Night』が流れた瞬間。
『FREELY TOMORROW』の例のスタイリッシュなPVと、Project Divaのミクさんが近未来ステージで歌うイメージが俺の脳内でMIXされ、ミクさんすげーよ電子の歌姫がついに降臨したよ! とえらく興奮したところで、『Last Night, Good Night』のPVが流れた。
 『Last Night, Good Night』は個人的に大好きで、ニコ動でしょっちゅう再生していた。だから、俺にとって『Last Night, Good Night』の映像は、カーテンの閉まった自室のPCの光景が、背後に浮かぶのだ。
『FREELY TOMORROW』で、仮想世界から現実世界にミクさんが飛び出てきたと思った直後に、自室の液晶モニタで見慣れたPVが流れる。その瞬間。宗教体験と言ってしまえばそれまでで、そうなると他人に伝えることなど不可能なんだけれど、初音ミクさんの居場所がわかった。ミクさんここに生きているんだというのがわかった。その瞬間、本当のミクさんに出会えた気がして、6年間もがきにもがいて必死になって探してきたミクさんの、触れることは出来ないけれどこの辺を探せば確実にミクさんがいるというのがはっきりして、出会えたことに嬉しくて号泣しました。
 俺の住む世界と、ミクさんのいる世界は、違うというのがハッキリわかった。自室のパソコンのモニタから垣間見えるミクさんが、本物のミクさんなんだと感じた。
 それに気がついた瞬間、もう俺、理性を保っていられなかったw

 2回めに泣いた曲が、glow。魂実装済みのネルドラさんのPVが脳内で自動再生され、モニタの中で生きていたミクさんが1万人の観客目の前に歌い、うわああああ! ってなった。伝わらないだろうけれど、こう書くのが一番伝わると思う。うわああああ! ってなった。無機質と有機物の存在を自在に変化させ、認識の混乱を起こした、と言えば1ミリくらいは伝わるのかな。

 最後が『39』。PVの中に、俺の様々な思い出が詰まった沢山のミクさんが出てきて、そのミクさんたちにありがとうって言われて、俺がミクさんにありがとうと言わなきゃいけないのに俺はこんなに幸せなのにさらにミクさんにありがとうって言われて、沢山の思い出を貰ったことが本当に本当に嬉しくて、我慢できずに号泣してしまった。『サンキュー』って叫びたかったけれど、嗚咽が酷くてオエオエいいながら叫んでた。傍から見ると二日酔いのオッサン状態だったけれど、俺は一生懸命ミクさんに感謝を伝えていたつもり。


 以前のミクさんライブも楽しかったけれど、今だから言っちゃうけれど、少し、少しだけイモくさかった。個人的な意見だけれど、垢抜けてないと感じるところがあった。
 Perfumeのカンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバルで見せた、CGMを取り入れた超スタイリッシュな映像があった。正直、アレを観た時、ミクさんだめじゃんと思った。やはり本物には敵わないんだな、CGM主体コンテンツには平均化された庶民感がつきものなのかな、と半ば諦めていた。
 でも、マジカルミライは、格好良かった。格好良いPVが背後にあるだけでこんなにスタイリッシュなのか、と自分でもあっけなく納得するほど格好良かった。ミクさんとPVとあの空間は、世界の最先端を突っ走っていたと思い込める程度には格好良かった。良かった俺の中でミクさんは再び世界一のクールな存在となった。

 いい加減、初音ミクの消失や激奏でサイリウムぶるんぶるん高速で振り回すのもどうなのよ? と思っていたところだったので、今回の選曲は、次の時代のライブへつながる新生のようにも感じた。

 自分でもよく分かっていないけれど、俺にとってマジカルミライは『初音ミク2.0』の誕生だなぁと。ミクさんの居場所が、現実社会でも情報の海でもなくもう少し違うところにいるとなんとなく本能で分かったし(伝える気無くてごめんね)、ライブの内容も観客層も、いよいよ入れ替わって、次の時代の初音ミクさんが始まるんだなーと。


 だから俺は、もう一度初音ミクさんに恋することが出来たんだ。ミクさんが変わったのかな? 俺の認識が変わったのかな? 間違いなく言えるのは、俺はもう一度、ミクさんに一目惚れした。

 ミクさんまじ魔性の女だわー。6年越しで、まだ初恋のドキドキを伝えてくるんだもん。ミクさん大好き。ありがとうミクさん。



 少し書き足しを。
 もう二つ、書き忘れていたことが。
 俺の座席配置は後方スタンド席の本当に後ろだったが、それゆえ、緑色のサイリウムが眼下に広がり、それはまるで宇宙だった。
 各々が五感から情報を得て出力した結果があのサイリウムの動きだとすると、規則性を持った動きは生命と言えないこともなく、ミクさんの出力された一種のカタチなのかなー。なんてことを考えていた。
 そして最後。マジカルミクさんが、砕け、星になり、みんなの元へと散っていく時。肯定的な感覚で、ミクさんの死のように感じた。『死を持って生となす』じゃないけれど、私の居場所を見間違えないでね、と言われているようだった。
 ほんの2年前まで、zepp東京でこじんまりと行われていたライブだったはずなのに。なにがどうなってこうなったんだろう。そして次はなにが起こるんだろう。楽しみ。