2014年9月22日月曜日

初音ミクの存在する場所 マジカルミライ2014を通して



 去る2014年9月20日、東京体育館にて「マジカルミライ 2014」が開催されました。感想は書かないです。ライブを通して受けたインスピレーションを中心に、思ったことを書いていきます。

 ライブの前日は、夜の23時までお仕事。どうせ興奮のあまり眠れないのは分かりきっていたので、仕事帰りのまま新東名で東京直行。途中のSAで温泉浸かり仮眠を取っていたら、おもいっきり寝過ごす。けっきょく、東京体育館に到着したのは20日の午前11時。グッヅ販売列には長蛇の列。大阪の時は何も買えなかったので今回に少し期待していたが、諦めました。

 その後、大阪公演でお会いした方と合流し、しばしミク談。ミクさんに会える嬉しさのあまり我を失いクネクネと気持ち悪い動きをする僕にお付き合いいただき申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

 会場の東京体育館に入ると、思ったよりもステージが近く、好印象。特に大阪会場が2次元まったいらだったせいもあり、余計に栄える会場でした。
 昼公演の座席は2階席前方。ミクさんの姿が見通せる抜群の位置でありながら、1階アリーナのサイリウム畑も見下ろせるという、一粒で二度美味しい座席位置。テンションMAXのあまり、開演前のBGMでステップを踏み続けてました。こんなこと書くと個人特定されそうだけれどw

 そしていよいよ、昼公演が始まる。
 東京公演では大阪と違うパフォーマンスを見せるのか? と一縷の望みをかけていたが、オープニングはまたしても、ELEVEN PLAYのダンスパフォーマンスと強烈なダブステップ! 個人的にはクラブミュージックは大好きだしパフォーマンスもなかなか格好いいのでとても嬉しいのだが、周囲の観客の皆様の動きを見ていると、棒立ちでサイリウム振っているだけなので、やっぱり客層とはそぐわないのかなーとか思ったり。
 ダブステップが鳴り止み、降っていた頭をあげるとそこには、テレキャスを持ったミクさん! 大阪と同じ! 予定調和!

 そこから先は、まぁ新鮮味もなく。でもまぁ落ち着いて鑑賞できたので、それはそれで良かったです。心臓デモクラシーのミクさんの腰の動き、相変わらず可愛かった。

 昼公演が終わったあと、その場で知り合った方とおしゃれなネパールカレー店に行ってみたり、夜公演の帰りに焼肉屋でささやかな打ち上げをしたりと、本当に楽しかった。ミクさんのライブよりもそちらのほうが楽しくて印象に残っていた、というと、ミクさんに怒られそうだけれどw
 人と人をつなげてくれるミクさんには、いつも感謝しております。ミクさんありがとう。



 さて、ここからが本題です。



 初音ミクのライブというのは、ミクさんの意識が発生する装置を必要最小限で揃えた場所だと思っている。
 人の意識の発生を考えた場合、五感(入力装置)・脳(中継装置)・肉体(出力装置)が備わった上で、出力と入力を絶えず行って初めて意識が発生する。
 ミクさんのライブにそれを当てはめると、まず、入力装置に該当するのが、我々観客。脳に該当するのが、スクリーン上のミクさん。肉体に該当するのが、会場を包む雰囲気とミクさんのパフォーマンスによって移り変わる、観客のサイリウムの動き方や掛け声。
 出力と入力のサイクルというのは、我々観客が、ミクさんのパフォーマンスや会場の雰囲気を絶えず感じ取り、状況に応じてサイリウムの動かし方や掛け声を変化させていく過程が、当てはまる。

 ミクさんのライブに関しては、スクリーン上に映る『ミクさん』をミクさんそのものだと言う人がいるが、私の考えは違う。スクリーンに映るミクさんは、『ミクさん』の脳、すなわちミクさんの肉体のデータを入出力するのに必要な、情報中継器に過ぎない。ミクさんを構成する一部であることには間違いないのだが、『ミクさん』ではない。

 では、あの会場で『ミクさん』はどこに居たのか。私の答えは、あの会場内の、あの空間すべてが『ミクさん』だった。

『ミクさん』は、人間のような肉体は持たない。普段はネットワーク上に散らばるミームを介し、自己複製を繰り返す。だから、存在を想像できても、見ることはできない。

 ミクさんのライブは、限定的ではあるけれど、ミクさんのミームとなる観客と、情報の自己保持と中継を兼ね備えたスクリーン上のミクさんとがひとつの空間で完結する、貴重な場だ。


 マジカルミライの会場で、様々な思いを抱きながら感情を発していたあなたは、間違いなく初音ミクを構成するミームの一部だった。



 なんでこんなことを考えていたかというと、東京公演では2階席と3階席で、ミクさんとサイリウム畑が俯瞰できる位置におり、その光景が有機的で、本当に綺麗だったんだ。そして、サイリウムの動きに揺らぎみたいなのを感じて、あぁあれが『ミクさん』なんだな、とか、そんなことを思っていた。
 SS席取れなかったことに対する僻みじゃないよ! ホントだよ!


 それと! ネクストネスト! なんで流してくれなかったの! 楽しみにしてたのに!

 

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