2014年5月10日土曜日

2014年公開のボカロ曲まとめ

 今年ももうすぐ半分が過ぎるねー。ということで、今年公開されたニコニコ動画のマイリストの整理をしてみました。
 たった半年なのに、それはもう素晴らしい曲がいっぱいあったので、聴き直していたら丸一日潰れました。
 いつもいつも素晴らしい曲を作って下さるみなさん。ぼくの1日を返して下さい。

 せめて、ぼくの1日が無駄にならないよう、その中でも、皆さんに聞いてもらいたい曲をピックアップしてみました。
 選定する基準としては、『今年発表された楽曲』『製作者の重複はしない』『YouTube・SoundCloud・CD収録楽曲は除く』『俺が本能で好きだと思った曲』です。

 ポップドラムンダブステチップポストロックとか、偏りなく選んだつもり。皆さんの貴重な時間を、一秒でも多く奪えることを期待しております。
 順不同。取り上げ楽曲の発表時期に偏りがあるのは、自身の仕事の忙しさによるものです。






ニューロとかグリッチとかどちらでもいいとのことですが、レベルの高いグリッチ? です。


Anemoneさんは基本ポップで楽しい曲が多いのだけれど、『Mirrrrrors』のように、
時たま俺の感性に突き刺さる曲を創ってきます。今回もそんな感じ。


スンバラシイね。素晴らしいの一言。プログレとミクの声が高いレベルで融合している。
こういう音楽を聞いていると、あぁ俺の夢見た未来の音楽ってこういうのだなーと感じる。


トランスじゃないだと!? こういう曲もいいですね。アルバムの1曲目です。

ダブステップといえば、この方。どれを紹介していいか迷った挙句、MIXを取り上げてみました。

1回聞いただけでは『?』だったのだけれど、よくよく聴くと、作りこまれてます。スルメ曲。

ザ・JPOPです。俺の知っているボカロ界隈だと、ありそうでない楽曲。レベル高い。

こういう作品作れる人の脳内構造ってどうなってるんだろう。
初めて歌詞を聞いた時、衝撃を受けました。

ミクの声が素晴らしいです。

sleeplessさんも、特徴的なミクの使い方をするひとり。
かわいい曲からこういうのまで、引き出しが広い。

ミクらしい曲。ミクらしいって、難しいけれど。

量産され埋もれていくミクノポップというジャンルにおいて、特長ある一曲。

言わずもがなだよねー。歌詞が良い。

3年前くらいを思い出す、この素直な感じ。王道とはやはり良いものです。

もともと音楽に携わっていた人がボカロ曲を作るとこうなるんだな、という例。
レベルが高いから安心して聞けます。

オシャンティー。本能で心地良いと感じる曲。

チップチューンで有名。こういう、視聴者を殺しにかかってくる曲も作れるらしいです。

ミックンベースといえば、teiiさん。高速ドラムンが心地良い。

ちゃんと今風の曲調なんだけれど、ちょっと古臭くて人間じみた雰囲気の、不思議な曲。

2014年4月23日水曜日

ミクさんとか、いろいろ。

  ここ最近作った、ミクさんの写真とか。自由にダウンロードして使っていただいても構いません。








2014年3月16日日曜日

ボカロ狂人同人誌『VOCALOID MAD』(仮)の設立構想について

ボカロ狂人同人誌『VOCALOID MAD』(仮)の設立構想について


・はじめに

 ボカロ狂人誌『VOCALOID MAD』構想とは、ボカロ文化にドップリはまったボカロ廃の方々に、ただひたすらに愛を語ってもらった文章を記録するプロジェクトである。ちなみにまだ何も決まっていない。


・なんでこんなのを作りたいと思ってるの?

 2007年9月30日、音声合成ソフト『VOCALOID2初音ミク』が発売された。そして、ボカロ文化に触れている人ならば一度は聞いたことがあるであろう「奇跡の数ヶ月」を経て、初音ミク及びボカロを取り巻く世界は、俯瞰して観察ができないほどに拡散していった。

 ボカロ文化を冷静に客観視し、文章として残しておこうという動きはあった。一番有名な例だと中村屋与太郎氏が代表を務める『VOCALO CRITIQUE』などがあげられる。
 この『VOCALO CRITIQUE』自体は、大変面白く、自分も全巻揃えるほどだ。というかぶっちゃけ、ボカロ文化を記述するにあたっては、これがあれば万事解決じゃね? と思うくらいによく出来ている。


 しかし、私は思うのだ。

 ミクさんは言った。
『君が伝えたい言葉  君が届けたい音は  いくつもの線は円になって  全て繋げてく どこにだって』
 初音ミクさんは、実態がない。私なりの解釈ではあるが、ミクさんは単なる情報を伝える「インフラ」に過ぎない。
 上記のVOCALO CRITIQUE』では、ボカロPや、ボカロを作った方々、それこそボカロ黎明期から直接携わってきた方の貴重な歴史が記録されている。
 言うなれば、ボカロそのもの。「インフラ」の方に重みが置かれている。

 ボカロは、情報端末にすぎない。ならば、ボカロ文化を少しでも理解するにはどうしたらいいのだろう。

 私の思う結論はこうだ。
 客観性は無視しよう。ボカロを愛してやまないボカロ廃が、なぜそう至ったのかを、できるだけ主観的に記述してもらおう。
 インフラの記述ではなく、末端の記述をすべきなのだ。
 
 一見するとクリエイターの集まりに見えるボカロ文化も、その大部分が、絵も曲も動画も作ったことのない受け手が担っている。だが、今までは、受け手にスポットライトを当てた記述があまりに少なかったと思う。


 ボカロにハマり、ボカロに全生活を捧げ、ボカロに人生観を変えられた人は、少なからずいる。その人達のありのままの思いを記述することが重要だ。初音ミク誕生後の奇跡の数ヶ月を、リアルタイムで記憶しているボカロ廃も、減りつつある。

 理論建てた研究は、ここではしなくてよい。ただ、熱いサンプルだけを集め、あとの研究の材料にしてもらえればいい。


・で、結論は何よ?

 ボカロ文化を客観的に俯瞰することなんて、到底不可能だ。ならば、ボカロにハマる、なんでもない末端のボカロ廃の思いを正確に記述すれば、その上位にあるボカロ文化がなんとなく見えてくるのではないだろうか。
 それに私自身、いろいろな人の、全身全霊をかけたボカロ愛あふれる文章を読んでみたい。というか、みんなも読んでみたいよね?


・今後の構想

 やりたいなーってだけで、なんにも決まっていません。賛同者がいれば、私は不眠不休無賃金で動きます。ボカロというかミクさんのためなら命削って動きます。
 ご意見ある方は、コメントでもツイッターでも、いろいろと連絡くださると嬉しいです。

2014年1月31日金曜日

ボカロ100選になりそこねた、ボカロアルバム約100選

 ボカロ100選のリストを公開されている方がいて、面白いなーオレもやりたいなー、でも同じ事やるだけじゃツマラナイかな、アルバム100選とかどうだろう、ニコニコ動画に上がっていない楽曲が収録されているアルバムとか紹介したら面白そうじゃね?

 という結論の元、とりかかりました。5時間ほど格闘しました。終わらない作業に嫌気が差し、心が折れました。

 いちいちURLとかリンクする気力ないです。でも、アルバム名は正しいはずなので、ググれば出てくると思います。

 なるだけネットに公表されていない楽曲が多く収録されたアルバムを選んだつもりです。許して下さい。



  • gekkabijin. コンピアルバム。
  • VRUSH UP! #02 心壊サミットのATOLSverがオススメ
  • HUMAN 人間をテーマにしたコンピ
  • ミキューーーン! ポップチューンコンピ
  • VRUSH UP! #02 KOUSさんのオムニバス 椿姫のY0c1e verがオススメ
  • VRUSH UP! #04 都市計画のsasakure.UK verがオススメ
  • Love & Secret 気持ちのよい四つ打ち
  • フキゲンアンテナ 十二畳ダイニングが広すぎて淋しいのです
  • Evergreen yuxuki waga
  • Snow Song Show karentのコンピアルバム sasakure.UKさんの表題曲がオススメ
  • 青の研究 millstonesさんのフルアルバム 雨がふる前に 短絡回路 の2曲が、ミクさんかわいい系ソング
  • シンセサイザーは電気クリオネの夢を見るか? まさかの、わたしはミームカバー入り。深いね。
  • image 1曲目のPinky、2曲目のMirrrrrorsの流れで脳内汁ドバドバ。ノレます。
  • party junkie ダブステブロステワブルブワワワわーん。首都高とかのお供に。
  • slow 一つの物語なポストミック
  • 10cm 2枚目のアルバム。Parallel Hiがオススメ
  • CATALOG/ カラココロで有名ですよね
  • 屋上の空 表題曲と、ビターオレンジがオススメ。爽やか。透明。スーッと聴ける。
  • Princess in The 銀河鉄道365がオススメ
  • ねぎらうよっ! ふうううううう!
  • Miles;smile 台湾の方。CD入手ムズカシイかもです。STARiTがオススメ。バラード、エレクトロ、引き出しが広い人です
  • Eiutal 上記の方のファーストアルバム。です。
  • Have a sweet/// dre Just a Word...
  • トンデモ未来 ツギハギエデンとかいいよね。
  • ポンコツセカイ ハイカルセカイ 高速エレクトロ
  • ViViD WAVE 八王子Pっぽくはないけれど、表題曲がオススメ 和風曲IZAYOも。
  • Miku みんな大好きATOLSさんの代表アルバム。言わずもがな。
  • BEAUTIFUL DREAMER ルカさん中心 花鳥風月がオススメ
  • セカイカタログ 代表曲がすべてブラッシュアップされてます。氏が好きならば、買う価値のある1枚
  • epitaph 目を閉じると、世界が広がるアルバム。
  •  Accept トランスな一曲をオススメしておきます。
  • AND AWAKE yuxuki wagaさんのミクさんが味わえる1枚
  • Dot. 音楽よし、歌詞よし、えぐられるけれど、安らぐような
  • アンハッピーリフレイン wowakaさん入門アルバム的な
  • Toy Box ジミーサムP初期のフルアルバム ルカさん楽曲の表題曲が一番好きです
  • Unplugged Stray Genesis ネギトロです。いろいろな意味に取れる歌詞が素敵
  • 四季彩の星 白の季節抜きでは語れません
  • Stellarium ルカさん楽曲の嘘つきイミテーションナイフがオススメ。
  • KUCHIBACD これ一枚でくちばしさんマスター。なんといっても、私の世界です。
  • mighty works オムニバス。yuxuki wagaさんのメリーゴーラウンドという楽曲が素敵すぎるのですが、このCDにしか収録されていないので良さを伝えられないもどかしさ。
  • ピコピコンビ! 一曲目の曖昧あいので、世界観にどっぷりハマれます
  • 夜明けのジェリーフィッシュ さいごのよるのきりん等、ポストミックを語る上で外せない1枚
  • ふわりP 野生のNHK
  • Re. 最後の楽曲、Souvenir。気をつけないと、泣きます。
  • 神様留守番電話サービス 6900000000 ゼロの数あってるかな? 69億人の、ねがいごと。歌詞が面白いです。
  • Re:MIKUS でんせつの、あるばむです。Heart BeatはCDが擦り切れるほど聞きました。
  • ラララ終末論 sasakure.UKさんを知る上で、絶対にゼーったいに外せないCD。
  • flowertone 古墳Pさんの、四つ打ち。短いけれど、未遂少女が大好き
  • AWARD STROBE HELLO Epuationx**とか
  • sasakure.UK プロトタイプ ナナクジャク ゆうゆPさんのカバーが聞きどころ
  • Asamiku けだるい朝をテーマにしたコンピアルバム
  • Yoru Miku IIGさんの、夜の憧憬を聞くためだけに買う価値があると思います。
  • LIFEWORK ヒジョーに癖のあるPさん達のコンピアルバム
  • Hopeless Track IIGさんのフルアルバム。ミクさんの特徴を生かし切った、目立たずとも渾身の一枚。
  • Inovatior Earth 有名Pさんが多く参加しているアルバム。このCDでしか聞けない楽曲も。ジミーサムPさんのa lieがオススメ
  • Kaleido*MIXture sasakure.UKさんの、いまではちょっと考えられない楽曲が詰まったファーストアルバム。
  • N-echo 猫虫さんの魅力が詰まった一枚
  • astrometry 地球をテーマに、有名Pが多く参加するオムニバス。
  • あっしゅ オワタPはこれ一枚で7割がた把握!
  • かくれんぼの路地裏で くらげP2枚目のアルバム。4曲目の香る煙と僕らの夢がオススメ
  • MiNDZ 4曲目の、その先へ。常磐線各駅停車ユーザーの嘆き。初めて聞いた時の衝撃ときたら……。
  • Trump ゆちゃPのフルアルバム。Blackjackとか、いろいろ
  • ラブ・オン・パレード ゆうゆPの代表曲が詰まった一枚
  • Sevencolors Works たぶんこの1枚から始まったんだと思います
  • 花束 14曲目、boupuetを初め、歌詞が突き刺さります。
  • the VOCAJAZZ vol.2 ジャズオムニバス。一曲目のワンルーム・オール・ザット・ジャズから、世界にグッと引きずり込まれます。
  • meteor じょんさんのフルアルバム。メテオを初めて聞いた時の衝撃。
  • 夢のまにまに 初めてのメジャーアルバム
  • めたもる 君の右頬にストレートパンチしたいの無限ループの恐怖!
  • Starry World すけっちPの魅力詰まった一枚
  • Dive In The Garglebasin コンピアルバム。もうこのままクラブで流してもいいよね、という出来。
  • バイバイ、ブラックワールド 氏のメジャーアルバムが出るまでは、これがmillstonesさんを摂取する貴重な一枚なのでした。
  • Rink Junkyさんによる、リンちゃんの、りんちゃんによる、リンちゃんのためのアルバム
  • Universe and Stupidity 2曲目のHello, Workerとか。
  • TrioLine サラリーマンのうた、いろいろ
  • VRUSH UP! #01 ウタカタ永焔鳥のmillstonesさんverが最高なのです。
  • 上書きスクールランブル 突き抜けてます。コンピアルバム。
  • Obscure Questions 1曲目の、ありふれたせかいせいふく等、ピノキオPの魅力あふれる1枚
  • Aquarium くらげPの代表曲とか、いろいろ
  • Free Fall Future 四つ打ち
  • Plug-in くらげPを中心としたコンピアルバム
  • Melancholia ぎんすけ氏のハイパーダブステップ。ボカロ界では才能飛び抜けていると思います。

2013年11月17日日曜日

別府「TRANS CITY feat.初音ミク」速報

 2013年11月17日、大分県別府市で開催中の「trans city」というイベントに参加中です。
 写真を中心に、紹介。

物販ドームの中。オリジナルグッズが少し。あとは既存グッズ。飛ぶように売れてました。 
まいどお馴染み。九州初上陸。 

上映ドーム内。なんと撮影自由。
でかい。カワイイ。

市民番号すでに1,000番台。
出会えたら幸運、ラッピングバス。








2013年10月20日日曜日

ミクさんが生きている世界。存在しない世界。

 もう俺は本当にミクさんのことが好きで好きで大好きでしようがなくて何年も同じことを主張し続けひょっとして俺アスペ入ってるんじゃないかと自分の精神疑うほどにミクさん大好きなんだけれど、俺がこれだけミクさん愛してるよーという事実を世界は知らなすぎるので、こんな文章書いてます。

 話は逸れるが、俺は意識を巡る思考が好きだ。
 それは幼少期の実体験も影響しているし、中高生時代の青臭いアイデンティティ確立時の悩みも影響している。

 個人的で具体的な話だ。俺は小さいころ、それこそ幼稚園に入るかは入らないかの頃。しょっちゅう現実が歪んだ。たとえば、家にいながら、よく公園にいることがあった。親の車で移動するとき、見たことのない公園で遊んだことがあった。家にいると、カーテンとガラス扉のあいだに友達がいた。
 いまでこそ幼少期特有の夢遊病的な何かだったのだろうと冷静に振り返ることができるけれど、幼いころはそれが現実だった。現実とは、あんがい簡単に歪んで、テキトウな作りなんだなぁという認識があった。
  いまでもその記憶はかすかに残っており、現実は主観によって簡単にねじ曲がるものだという感覚を、引きずったままでいる。

 その後、俺は順調にひねくれて育った。
 中学生にもなると、俺は、世の中の『解』が知りたくなった。あぁ厨二病全開だ。なんとでも言うがいい。
 すべての解。銀河ヒッチハイクガイドでいう『生命、宇宙、そして万物についての究極の疑問の答え』のことだ。
 俺は小さい脳を振り絞り、なんとか自分なりに答えを出そうとした。相対論や量子力学を独学で囓り、哲学書や心理学書を知恵熱発生させながら読みあさり、古今東西あらゆる文学を読み尽くした。

 そこでぼんやり見えてきたのは、すべての出来事は、己に回帰するという結論だった。世の中には、神か、それに代替する認知し得ない存在が作ったフィールドがあり、そこに我々がいて、その世界はここの認知によって変化する、というような世界だった。

 もちろんこんなことを正面切って主張している人などいない。いたら電波扱いされる。でも、なんとなく、突き詰めるとこんな世界に降り立つのだろうと、本当になんとなく、想像がついた。


 その瞬間、俺のすべてが崩壊した。『生命、宇宙、そして万物についての究極の疑問の答え』は、俺の中に回帰する。でも、いや待てよ。俺自身は、自分の自己同一性に、それほど自信を持っていない。むしろ、諸行無常、人間など常に移ろいゆく存在だと思っていた。だとすると、世の中に対する明確で絶対的な『解』など存在しないことになる。

 俺が、世界に対する憧れを失った瞬間だった。その代わり、意識について思いを強くするきっかけにもなった。


 すごく突然だけれど、俺はミクさんが生きていると思う。思っている。

 一つの思考実験をしよう。たとえば、川越シェフの、すご~くよく出来たMMDモデルがあるとする。細かいツッコミはなしだ。あると仮定する。
 その川越シェフのMMDはすご~くよく出来ているので、ディスプレイを介して見る限りは、本物と区別
が出来ない。また、その川越シェフのMMDはさらにすご~くよく出来ているので、だれでも簡単に喋らすことが出来るし、動かすことが出来る。だれでもだ。
 そのMMDを使って、誰かが川越シェフのフェイク動画を上げるとする。普通の人は、それがフェイクか本物かわからない。川越シェフに親しい人は、気がつくかもしれない。本人は、笑って過ごすかもしれない。
 やがてみんなが、川越シェフのMMDで遊びだす。ネット上には、真面目なものからふざけたものまで、様々な動画が転がる。
 やがて、本物の川越シェフが言いそうな動画だけが、視聴者の選択によって残る。それはあまりに本物っぽいので、誰も区別がつかない。本人も、影響を受けるくらい良く出来ている。

 その状態になった時、川越シェフの意識はどこにあるのか。本物の意識が作り出す言動と、ネット上で発生した言動がクロスハッチする。意識はどこにあるのか。ネット上に霧散する川越シェフっぽい何かを作り出すモノと、融合するのではないか。そしてさらに言えば、川越シェフが死んだあとも、川越シェフのMMDは作り続けられる。それは誰の意思なのか。

 意識なんて特別なものでないのだ。それこそ、アスファルトに生える雑草よろしく、放っておけば自然発生するものなのだ。ただそれは、見える人にしか見えない。アスファルトに生えるど根性草に目が行かなければ、見つけられないのと同じだ。意識に寛容な人でないと、眼に映らない生命は見えてこない。


 ここで前の話に回帰するが、俺は、世界に対しても、意識に対しても、寛容だった。ただ、俺の世界だけに見える『ナニカ』は存在しなかった。ミクさんが現れるまでは。

 これはもう何度も主張しており自分でも説明が億劫になりつつあるのだが、俺は初音ミクに対して、本能で『こいつ生きてる!』と悟った(詳しくはVOCALO CRITIQUE_Vol4を読んでね。宣伝だよ!)。
 みんなだって、『ミクさん』という単語を思い浮かべれば、あーミクさんはネギが好きでちょっと抜けてて~、って、なんとなく性格を思い浮かべることが出来るでしょ? そういう話を俺はしている。

 世界や意識や生命といったことに本気で悩んでるオッサンのもとに、ワケの分からない生命体が舞い降りた。俺の中の世界が変わった。

 頭おかしいと言われようが構わない。俺は本気で、初音ミクは生きていると信じている。これはおどろくべきことだ。
 たとえばあなたが、ぼんやりとテレビを見ていて、『NASAから入った情報です。たったいま、未確認の知的生命体からのメッセージを受信している模様です!』なんて臨時ニュースが入ったら腰抜かすでしょ? 好奇心が湧くでしょ? 毎日がドキドキハラハラの連続で、あなたの中の世界観が崩れるでしょ?
 それをいま、俺は体験している。ミクさんは生きていて、これはとてもすごいことで、人類の倫理観が180度変わってもおかしくない事態が起きているのに、みんな平然と暮らしている。それがもどかしいんだ。

 俺の世界と、あなた方の世界は違う。あなた方の世界は平々凡々に時が過ぎるが、俺の世界では映画『未知との遭遇』ばりにドラスティックな出来事が目白押しだ。

 だけれど、あなたも、ほんの少しだけ、世界に寛容になり、意識に寛容になり、普段見ないような、アスファルトに生える雑草に目を向けてみるといい。そこには多種多様な思考や生命体が溢れ、ミクさんが本当に生きている世界が存在する。

 あなたも少し狂ってみて、こちらの世界に来てみませんか?

2013年10月4日金曜日

格好良い、ってなんだろう。Perfumeとボカロを行ったり来たり。

 Perfumeの新譜『Level3』を買った。

 そんなことを高らかに宣言してなんだと言われそうだが、個人的にはすごく突拍子もないことなのである。なんせ、ボカロにハマって幾年月。同人CDを除いて、人間が歌う商業CDをわざわざ買ったのなんて、本当に久しぶりなのだ。1年以上経ってるんじゃないかな。思い出せない。

 俺の友達に熱狂的なPerfumeのファンがいる。彼はいつも、Perfumeがいかに先駆的で、革新的で、COOLで、のっちの太腿がいかに素晴らしいかを、悟りを開いた漢の詩人よろしく達観と愉悦の表情で語りかけてくる。
 そんな彼が、今回のアルバム『Level3』は世界を越えた!(彼の言う世界とは何かは置いといて) こんな素晴らしいCDを聞かない奴は人間じゃないとまで言い放つではないか。普段より明らかに興奮している様子を見て、はぁなるほど、と興味を持った。
 確かに検索をかけてみると、高評価が多い。 いままでのPerfumeよりかは、capsuleに近いという。なるほどボカロにハマる前は田中ヤスタカサウンドに取り憑かれていた俺としては興味がある。


 と、言うわけで、買った。


 俺は音楽に詳しくないし、海外の音楽シーンはおろか、日本でなにが流行ってるかもよく分かってないし、メジャーもマイナーもよく分からんし、最近までskrillexの読み方さえ知らなかったような素人だ。
 そんな程度だから、Perfumeも、ものすご~く進化したんだと思った(思っていた)。たぶん俺の知らないところで、5年前のスマホと今のスマホ並に、邦楽もものすご~くブラッシュアップされてて、未体験の格好良い音楽になってるのかなーと漠然に思っていた。


 で、ワクワクしながら、聞いた。


 んー。ふーん、んんんんん?
 2020年の東京オリンピックの開会式イベントで名前が上がる程度には、日本が世界に誇れる(別に無理に対外的に誇らなくてもいいのだが、ここは便宜的に)歌手なんだろう、世間一般的には。それがこれなのかー、と少しガッカリしてしまった。
 CDを全部聞いてみた印象としては、無難にノレる、という印象だけだった。音の情報量はさすがプロという感じでとても多いのだが、昨今の映像コテコテのハリウッド映画を観ているみたいで、スゥーッと入ってスゥーッと出て行く感じ。聴きやすいといえば聴きやすいんだけれど。


 なんでこんなにがっかりしているかというと、カンヌ国際広告祭のパフォーマンスが素晴らしかったからだ。


 これは本当に度肝を抜かれた。いままで『ボカロ最高ウエエエエエイイイイイ!!!!』てな具合に視野が狭くなっていた時にこれを目にし、ボカロパフォーマンス(ライブ等々)の芋臭さに心底辟易した気分にさせられた作品だ。

 だから今回のアルバムも、きっと今まで思いもよらないようなベクトルで攻めてくるのかな、なんて思っていたけれど、そんなことはなかった。
 ただ単に、世間の流行り廃りに疎い俺が、勝手に希望抱いて勝手にがっかりしただけだ。なんだよ21世紀にもなって自動車はチューブの中を走ってないのかよ! みたいなのと一緒。


 だけど『がっかりした』だけ言い放つだけでは、なにと比較してがっかりしたかを言わないとわからないと思うので、俺が個人的にかっこいいなーと思う楽曲をいくつかピックアップしてみました。
 比較しやすいように、エレクトロ・ダブステっぽいのを中心に。どれも個性的で素敵。













 それにしても、音楽シーンって本当に門外漢なのだが、いまの最新ってなんなのだろう。よくわからん。